SUVとBEVモデルの拡充は待ったなし
メルセデス・ベンツのSUVは、エンジン車では車名頭がGLで、その後に車格に応じてA、B、C、E、Sが付く。GLCとGLEにはクーペも用意。GLSにはメルセデス・マイバッハが存在する。

メルセデス・ベンツのBEV SUVのトップモデルがEQS SUVだ。
別格扱いの本格オフローダーであるGクラスはBEVが発表され2024年に発売予定だが、しばらくはエンジン車と併売される予定となった。
2023年にフルモデルチェンジされたばかりのGLCはディーゼルエンジンもPHEVのドライバビリティ、快適で安心感の高いシャシ性能など素晴らしい出来映えで、BEVシフトを前にエンジニアが意地で腕を振るったと想像させるほどだ。
一方、車名の頭がEQとなるBEVは、A、B、Cはエンジン車とプラットフォームを共有するが、2021年にはBEV専用プラットフォームを発表。先にセダンのEQSとEQEがリリースとなったが、それぞれのSUVモデルも登場した。さすがはメルセデスが威信をかけただけあって、静粛性の高さや快適性はとんでもなく高く、高級車にはBEVが向いていることを実感させる。
ヨーロッパではエンジン車実質禁止は揺らいでいたりと今後の情勢は不透明だが、いまのところメルセデスはBEVシフトに邁進しているようだ。
メルセデス・ベンツ EQS SUV。2023年5月に日本で発売。BEV専用プラットフォームを採用し、広く質感が高い車内空間を持つ7人乗りSUV。グレードは380ps/800Nmの450 4マティックSUVと544ps/858Nmの580 4マティックSUVスポーツの2つ。トルクシフト機能により、前後駆動力配分は常に効率的かつ最適化されている。