1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、ロータス エヴァイヤだ。

ロータス エヴァイヤ(LOTUS EVIJA:2019〜)

画像: 最低地上高はわずか105mm。ホイールはマグネシウム製で、ブレーキディスクにはカーボンセラミックを採用している。

最低地上高はわずか105mm。ホイールはマグネシウム製で、ブレーキディスクにはカーボンセラミックを採用している。

2017年に中国のジーリー(吉利汽車)傘下となったロータスカーズが、経営資本が替わって初めて発表したブランニューモデルが、ハイパーEVの「エヴァイヤ(Evija)」だった。そのスタイリングは、リアクオーター両側にダイナミックなベンチュリートンネルが突き抜けた大胆なもの。ポロシティ(多孔性)というコンセプトで、驚異的なダウンフォースを生み出している。

シャシもボディもフルカーボンファイバー製で、フロントは低く地面に這うような姿勢で、リアはどっしりと逞しいスタイル、その中間にティアドロップ型のキャビンが収められている。フロントの複葉スプリッターや、リアのベンチュリートンネルを囲むLEDのテールランプもユニークだ。

パワートレーンには内燃機関を採用せず、フル電動となった。F1グランプリやフォーミュラEで活躍するウイリアムズ アドバンスド エンジニアリングが開発したシステムは、バッテリーパックをコクピットの後ろにミッドマウントし、4基の電動モーターで各輪を駆動する。

目標車両重量は1680kgと、生産車ではもっとも軽いフルEVハイパーカーとなる。まだ目標値だが最高出力は2000ps、最大トルクは1700Nm。走行モードは5段階に切り替えられ、こちらも目標値だが最高速度は320km/h以上、0→100km/h加速は3秒以下とされている。

インテリアではフローティング ウイング型のダッシュボードが特徴的。メーターは全面液晶モニターのデジタルディスプレイだ。F1マシンのようなステアリングには、クルーズコントロールやドラッグリダクションシステムなどのスイッチがセットされる。アルカンターラ張りのシートはカーボンファイバー製。

エヴァイヤは、歴代のロータス車に付けられているタイプナンバーが「130」にあたるため、それにちなんで130台の限定生産となり、2020年中には生産が開始される。価格(税別)は180万~200万ポンド(発表当時のレートで約2億3300万~2億5900万円)と、それまでのロータス車とは次元の違うプライスが付けられ、手付金25万ポンド(約3200万円)で生産枠が確保される。

画像: F1マシン風のステアリングホイールや、デジタルディスプレイのメーター、スイッチ類が並ぶスロープ状のセンターコンソールなどインテリアも独特。

F1マシン風のステアリングホイールや、デジタルディスプレイのメーター、スイッチ類が並ぶスロープ状のセンターコンソールなどインテリアも独特。

ロータス エヴァイヤ 主要諸元

●全長×全幅×全高:4459×2000×1122mm
●ホイールベース:未発表
●車両重量:1680kg
●パワーユニット種類:モーター×4
●総電力量:70kWh
●最高出力:2000ps(目標値)
●最大トルク:1700Nm(トルクベクタリング作動時)
●目標最大航続距離:400km
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:前265/35ZR20、後325/30ZR21

画像: amzn.to
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