新型ノートの進化ポイント①先進的なエクステリアデザイン
新型ノートは2005年に初代ノートが発売されて以来、3世代目にあたるモデルです。2020年に発売された3代目ノートは、2代目後期型から搭載されたエンジンを発電にのみ使うシリーズ式ハイブリッドシステム「e-POWER」の大成功をうけて、e-POWE専用車となりました。また、格段に向上したインテリアや走りの質感に驚いた方も多いと思います。
今回の進化の中でもまず注目すべきは、なんといってもエクステリアデザインの大胆な意匠変更です。新世代の日産デザインアイコンである「デジタルVモーション」を採用したフロントグリルは、横に広がるボディ同色のラインと、それに繋がるメッキ加飾によってよりワイド感が強調されています。
ここまでフロントデザインが精悍な印象になると、豆球のウインカーが依然として採用されている点は少し残念ですが、日産にはノートをベースにした上級モデル「オーラ」がありますのでその立ち場を考えると納得いく選択に思えます。
さらにリアバンパーも大きく変わりました。フロントバンパー同様、ボディカラーと同色になったそれは、遠目で見ると「オーラ」と区別が付きにくくなりました。従来モデルの、樹脂パーツをふんだんに見せるというややチープにも感じられるデザインから大きく進化した気がします。
またホイールのデザインも変わりました。新しいホイールは日本の伝統的な幾何学模様に着想を得たデザインを採用しており、アルミホイールではなくキャップながら「オシャレ」さを感じます。個人的には、日産のデザイン名車「エクサ」を思い出すような、フューチャー感を覚えました。
加えて2色の新たなボディカラーが追加されたこともトピックです。従来モデルにあった淡い緑色の「サーフグリーン」と、名称どおり鮮明な青色の「ビビットブルー」の2色に代わって、フレッシュさを感じる「ターコイズ」と太陽光の陰影によって色が変化する「スミレ」が採用されました。いずれも先進感を増した新型ノートにぴったりです。
新型ノートの進化ポイント②シンプルな中に洒落さ漂うインテリア
新型ノートはインテリアデザインにも少し変更が加えられました。3代目ノートは登場以来、なんといってもその高いインテリアの質感やデザイン性が好評でした。そこで基本構造は引き継れています。
一方で、新型ノートが手に入れた先進感あるエクステリアデザインと統一感を生み出すため、インストゥルメントパネルやシート生地のパターンが見直されました。
まずインパネですが、日本の伝統飾りとして知られる「水引」をイメージしたデザインへ改められました。エクステリアのとくにホイールデザインと調和した和モダンな雰囲気がとても好印象でした。
続いてシートですが、生地にランダムストライプが施されていることで、こちらもエクステリアデザインと統一性を含ませています。またシート形状は、従来モデルと変更はありませんが、引き続きホールド性の高いボリュームあるシートが美点だと思いました。