「ゴムを極める」「接地を極める」もちろん環境性能も
実はREGNOもまた、代を経るにしたがって多様性が進められたブランドと言えるでしょう。フラッグシップブランドとして1981年に誕生、40年以上を経た現代では、Great Balanceを意味する「GR」系を主軸にセダン用(GR-XⅡ:従来型)、ミニバン専用(GRVⅡ)、軽自動車専用(GR-Leggera)がラインナップされています。
どのカテゴリー向けであっても、上質で快適な車内空間、という魅力は共通。ロングライフ性能にもこだわり続けてきました。
そんなREGNOがGR-XⅢに進化するにあたって、エンライトンは単なるエコ技術ではない、マルチタレント性を備えた基盤技術であることをより明確にアピールしてきました。コンセプトはずばり、「究極のカスタマイズ」です。
背景には、モータースポーツシーンに由来する、さまざまな技術の熟成と深化があるようです。
2023年ブリヂストンモータースポーツ活動60周年を迎えるに当たって、「極限の挑戦」という次のステージへの挑戦が明らかにされました。株式会社ブリヂストン 常務役員であり製品開発管掌の草野亜希夫氏はその席で、グローバルモータースポーツ活動を通じた「究極のカスタマイズ」への技術開発に取り組むことを宣言しています。
そこでは「コア技術開発」の次のステージとしての、モータースポーツの重要性が語られるともに、走る実験室で進化を遂げたエンライトンが、これからのブリヂストン製品にフィードバックされ、新たな価値を創造することが予告されていました。
リリースに並んだ謳い文句だけ見ても、実に挑戦的です。モータースポーツを通じて「ゴムを極める」「接地を極める」その上で「サステナビリティ」への取り組みも加速させる・・・改めてモータースポーツとの関連性を明確にすることで、エンライトンの世界観が一気に広がる。そんな展開が見えてきます。
進化したエンライトンによって「薄く、丸く、軽く」というタイヤの基本性能を徹底的に磨き、従来のタイヤ性能を全方位で向上させた上で、タイヤに求められる多様な性能をお客様ごと、モビリティごとにカスタマイズ…ブリヂストンはそれを、「エッジを効かせる」究極のカスタマイズと定義しているのだと思います。
「エッジ」というととがった印象がありますが、そこには「際立つ個性」といったニュアンスが含まれているようです。