2024年2月15日(現地時間)、WRC世界ラリー選手権第2戦ラリー・スウェーデンが開幕する。ラリーは北部のウーメオーをホストタウンとして雪と氷に覆われた森林地帯の未舗装路を舞台に行われ、18日にフィニッシュする。開幕戦ラリー・モンテカルロではヒョンデのティエリー・ヌーヴィルが優勝したが、2位、3位にはトヨタのセバスチャン・オジェ、エルフィン・エバンスが入り、ヒョンデとトヨタの勢力図はまだはっきりとしていない。ラリー・スウェーデンは特殊なフルスノーイベントではあるが、今シーズンのチャンピオンシップの行方を占う意味で重要なラリーとなりそうだ。

昨年はMスポーツ・フォードから参戦したオイット・タナックが優勝

昨年のラリー・スウェーデンは、Mスポーツ・フォードのオイット・タナックが優勝。2位にはヒョンデのクレイグ・ブリーン、3位にもヒョンデのティエリー・ヌーヴィルが入り、トヨタ勢はカッレ・ロバンペラの4位が最上位だった。

画像: 昨年のラリー・スウェーデンを制したオイット・タナックとフォード プーマ ラリー1。タナックは今年はヒョンデから参戦する。

昨年のラリー・スウェーデンを制したオイット・タナックとフォード プーマ ラリー1。タナックは今年はヒョンデから参戦する。

トヨタ勢はラリー開始早々から、早いスタート順に悩まされ、ロバンペラも深く刻まれた轍にペースを上げられずに大きなタイムをロス。エルフィン・エバンスもスノーバンクに突っ込むなどペースを上げられず。結局、一度も優勝争いに顔を出せない惨敗となった。

そんな中、Mスポーツ・フォードのタナックは土曜日の午後にトップに立つと、そのままペースをコントロールしてフィニッシュまで走り切った。

画像: 昨年2023年のラリー・スウェーデンで優勝を飾ったオイット・タナック。このラリーを得意とするひとり。

昨年2023年のラリー・スウェーデンで優勝を飾ったオイット・タナック。このラリーを得意とするひとり。

【参考】2023年 WRC第2戦ラリー・スウェーデン 結果

1位:O.タナック(フォード プーマ ラリー1)2h25m54.4s
2位:C.ブリーン(ヒョンデ i20 N ラリー1) +18.7s
3位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ i20 N ラリー1)+20.0s
4位:K.ロバンペラ(トヨタ GRヤリス ラリー1)+25.1s
5位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+1m24.0s
6位:P-L.ルーベ(フォード プーマ ラリー1) +5m59.0
7位:E.ラッピ(ヒョンデ i20 N ラリー1)+7m42.4s
8位:O.ソルベルグ (シュコダ ファビアRS ラリー2) +7m48.1s
9位:O-C.ベイビー (フォルクスワーゲン ポロGTI R5) +8m30.4s
10位:S.パヤリ(シュコダ ファビアRS ラリー2) +9m03.2s

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