WRCの全イベントの中で3本の指に入る超高速ラリー
2月15日に開幕するラリー・スウェーデンは、シーズン唯一の「フルスノーイベント」。ステージは基本的にすべて積雪路となり、そこを金属製のスタッド(スパイク)が埋め込まれた雪道専用の「スタッドタイヤ」で駆け抜ける。スタッドがしっかりと氷雪路面に食い込んで高いグリップ力が発生するため平均速度は非常に高く、例年WRCの全イベントの中で3本の指に入る超高速ラリーとなる。
2022年より、豊富な積雪が見込まれるスウェーデン北部に開催地を移動。北極線の南側約400kmに位置する北部最大の都市「ウーメオー」にサービスパークを置き、ステージはさらに雪深いコーステッティングとなった。
今年のラリー・スウェーデンは、2月15日(木)の午前中にシェイクダウンが行われ、夕方7時過ぎからのウーメオーの市街地近くで全長5.16kmのSS1「ウーメオー・スプリント」でラリーがスタート。
森林地帯での本格的な戦いは翌日16日(金)の朝9時前から始まり、デイ2としてウーメオーの西側から北側にかけてのエリアで3本のステージを各2回走行。SS2/5「ブラットビー」、SS4/7「フロダ」のステージは昨年と変わらないが、SS3/6「ノルビー」は大部分が異なる。そしてこの日の最後のSSとして再び「ウーメオー・スプリント」がSS8として行われる。
17日(土)のデイ3は、ウーメオーの西側から北側にかけてのエリアで3本のステージを各2回走行。そのうちSS9/12は新ステージであり、SS11/14は昨年行なわれたボッツマークのステージと一部が重なっている。そしてこの日の最後にはウーメオー・スプリントの走行距離を延長した「ウーメオー」がSS15として行われる。
最終日となる18日(日)のデイ4は、ウーメオーの北東で1本のステージを2回走行。最終ステージとなるSS18「ウーメオー2」は、土曜日のSS15の再走となり、トップ5タイムを記録した選手とマニュファクチャラーに、ボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されている。
ステージは全18本で合計300.10km。リエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1202.11kmとなる。