ダイナミック性能とともに、EVでの航続距離が大幅に拡大
2023年11月24日にフルモデルチェンジを果たした新型パナメーラは、2.9LのV6ツインターボ(353ps/500Nm)を搭載するパナメーラ/パナメーラ4を基本に、V8ツインターボにプラグインハイブリッドシステムを組み合わせた強力なPHEVモデル「ターボE ハイブリッド」(システム最高出力680ps/最大トルク930Nm)をラインナップしていました。
今回、新たに設定された4 E-ハイブリッドと4S E-ハイブリッドは、このふたつのパワートレーンの間に配されるもので、どちらもプラグイン充電が可能なE-パフォーマンスを備えています。
より効率的で汎用性に富むパナメーラ4 E-ハイブリッドは、高効率化を徹底した2.9L V6ツインターボエンジンにE-ハイブリッドシステムを組み合わせ、システム最高出力470ps/最大トルク650Nmを発生。0→100km/h加速は従来型の4.4秒から4.1秒に短縮されました(最高速度280km/hは変わらず)。
さらなるドライビングダイナミクス、とくに高回転域までエモーショナルな性能を追求するパナメーラ4S Eハイブリッドも、2.9L V6ツインターボエンジン×Eパフォーマンスのレイアウトは同様ですが、システム最高出力は544ps、最大トルクは750Nmを発生しています。
パワースペック自体は少し控えめになりましたが、0→100km/h加速3.7秒は変わらず。最高速度は298km/hから290km/hに下がっていますが、ロードカーのポテンシャルとして不満があろうはずもありません。
それ以上に今回の新ラインナップで注目すべきなのは、EV航続距離がどちらも大幅に伸びていることでしょう。バッテリー容量は17.9kWhから25.9kWhまで拡大。同等のスペースで約45%の容量アップを果たしています。
最大で88kWまで回生能力が向上した電気モーターと相まって、4 EハイブリッドでWLTPの市街地航続距離は最大96km、4S Eハイブリッドでも92km(従来型は54km)を達成しました。