著しいシャシ性能の向上が、スバルSUVの走りを高める

パワートレーンは、ファンにはお馴染みの水平対向4気筒エンジンにリニアトロニックと呼ばれるCVTが組み合わされたもの。

画像: 177ps/300Nmを発生する1.8L対向4気筒ターボエンジンを搭載。経済性を重視したレギュラーガソリン仕様。

177ps/300Nmを発生する1.8L対向4気筒ターボエンジンを搭載。経済性を重視したレギュラーガソリン仕様。

決して強烈なパワーで人を驚かせるタイプではないけれど、クルージング時には静粛性が高くて滑らかなドライビングフィールを生み出してくれる一方、マニュアルモードでエンジンを高回転域に維持すればワインディングロードでも期待どおりのパフォーマンスを発揮してくれる。

レイバックのキャラクターを考えれば必要にして十分以上の動力性能といえる。

スタイリングはスバルらしい実直さのなかにも個性を感じられるタイプ。そしてキャビンには大人4人が快適に過ごせるスペースが確保されている。広角単眼カメラを採用した新世代アイサイトならびにアイサイトXの動作も正確で、安全性の向上に間違いなく寄与してくれるはずだ。

それにしても、最近のスバル車はハンドリングや乗り心地のバランスなどに見られるシャシ性能の改善が著しい。これにはフルインナーフレーム構造の採用によってボディ剛性を高めたことが大きく影響しているはず。

しっかりとしたボディ骨格は走りの基本であり、ここがていねいに作り込まれていれば、ハンドリングと乗り心地の両方を改善するのに役立つ。

今回試乗したレヴォーグレイバックも、フルインナーフレーム構造によってボディ剛性を強化した結果、スバルのエンジニアが理想とする走行性能の実現にまた一歩近づいたように思う。(文:大谷達也/写真:永元秀和)

画像: SUVらしい力強さもありながら、都会にも高級ホテルのエントランスにも馴染んでしまうバランスの良いデザインが魅力。

SUVらしい力強さもありながら、都会にも高級ホテルのエントランスにも馴染んでしまうバランスの良いデザインが魅力。

スバル レヴォーグ レイバック リミテッドEX 主要諸元

●全長×全幅×全高:4770×1820×1570mm
●ホイールベース:2670mm
●車両重量:1600kg
●エンジン:水平対向4 DOHCターボ
●総排気量:1795cc
●トランスミッション:リニアトロニック(CVT)
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●WLTCモード燃費:13.6km/L
●タイヤサイズ:225/55R18
●車両価格(税込):399万3000円

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