モータースポーツシーンを意識してプラッシュアップされた内外装
コックピットも見直された。スーパー耐久シリーズ参戦車および全日本ラリー参戦車をモチーフに、操作パネルとディスプレイをドライバー側へ15度傾けて設置することで、視認性と操作性の改善を図るとともに、スポーツ走行時のみならず日常生活でも使いやすいスイッチ類の配置にもこだわりをみせている。
ドライビングポジションを25mm下げるとともに、てステアリング位置も調整することにより、ドライビング姿勢の改善も行われた。また、インナーミラーの取り付け位置をフロントガラス上部に移動させ、さらにセンタークラスターの上端を50mm下げることにより、前方視界の拡大も図られている。
これらは、プロのドライバーたちのモータースポーツの現場の意見を取り入れたもの。
ほかにも、現行のCVT搭載モデルであるGRヤリス RSと比較してシフトレバーを75mm高い位置に設定。GR-DAT搭載車への手引き式パーキングブレーキ採用や、Mモードでのシフトレバーによる変速操作の向きの変更→引き操作でシフトアップ(加速)/押し操作でシフトダウン(減速)している。油温の表示追加など、改良は細部にわたる。
エクステリアも同様だ。バンパーロアサイドを分割構造とすることで、モータースポーツ参戦時に石などの飛来物による損傷があった際の復元・交換作業を容易にし、修復費用低減にも繋げようというものだ。また、モータースポーツ参戦中の損傷回避と視認性を考慮し、上下リアランプ類を集約すとともに、ハイマウントストップランプとリアスポイラーを分けることで、リアスポイラーのカスタマイズ性の拡張も図られている。
搭載される1.6Lターボエンジンは、最高出力を200kw(272PS)から224kw(304PS)へ、最大トルクを370Nm から400Nm へとパフォーマンスが大幅に向上している。