GTIは20psパワーアップ。内外装もリファイン
搭載されるパワートレーンはとくに変化はない。115psと150psを発生するTSIエンジン、また48Vのマイルドハイブリッドを装備するeTSIエンジンにも変更は見られない。ただし、GTIの2L直4ターボエンジンの最高出力は従来の245psから265psへとパワーアップされた。
ちなみにGTIは内外装のリファインに加えて新しいデザインの軽合金ホイールを採用したり、依然としてリアのディフューザートリムから突き出した2本のエキゾーストパイプも健在である一方で、本国仕様で用意されていたMTは残念ながら廃止され、7速DSGが標準となった。
そして大きな変化と言えるのは現在日本ではラインナップのないPHEV(プラグインハイブリッド)モデルの存在である。搭載されるバッテリーの容量が19.7kWhと現行モデル(本国仕様)のおよそ2倍に増加、EV走行距離がおよそ100kmに延長され、また充電システムも50kWのDC直流急速充電が可能になるなど、電動化への橋渡し的な存在になった。
ちなみに、期待されるゴルフ8.5の日本上陸は早くても24年度末、あるいは25年にずれ込むかもしれない。(文:木村好宏/写真:キムラ・オフィス)