使い勝手の良さと所有欲が刺激されるデザインが魅力
2025年にラインナップのすべてのモデルにEVが加わる予定のプジョーは、事前に予告していた新型E-5008を発表。
しかし、今回の発表ではEVモデルだけではなく、1.6L直4ターボエンジン(150ps)とモーター(125ps)を組み合わせたPHEVモデルと、1.2L直3ターボ(136ps)の48VMHEVモデルもラインナップされることが明らかになった。
新しいプジョー E-5008は、ステランティス STLA-Mという新しいステランティスのプラットフォームが採用されたモデルで、全長4791mm、全幅1895mm、ホイールベース2901mmと従来型に比べ一回り大きくサイズアップを果たしている。
全幅が1900mmまでに抑えられているため、3列シート、7人乗りのモデルの中では大きすぎないシルエットに収まっている印象だ。
グリルとボディが一体となった特徴的なフロントには、デイライトが縦に3本入っており、近年のプジョーらしさが際立ったものに。複雑なラインが入りながらも綺麗にまとめられており、他のメーカーには見られない独自性のあるフロントは健在だ。
サイドはシンプルに平行にラインが走っているが、プレスラインは特徴的で、複雑なラインが入り立体感が生まれている。細部の作り込まれたデザインが7人乗りのサイズ感を感じさせないものになっている。
サイズアップにより車内空間、収納スペースが充実。3列シートが展開された車内はフルフラットにすることも可能で、車中泊はもちろん、荷物が嵩張る旅行先でも重宝する収納力を誇る。
インテリアで目を奪われるのが21インチワイドスクリーンによるプジョー i-コックピット。スクリーン下のライティングによりダッシュボードの上に浮かぶようなデザインとなっている。
i-コックピットを構成するコンパクトなステアリングホイールも大幅に改良されたステアリングホイールは中央クッションは小さくなり、ステアリングホイールのスポークから「分離」されている。ダッシュボード上のパノラマスクリーンを思わせる浮遊効果が得られるという面白い造りになっている。
また、新型E-5008にはChatGPTが搭載されている。プジョーiコネクト アドバンスドシステムと音声認識の最適化により、「OK PEUGEOT」と呼び掛ければ、対話による調べものや、友だちとクイズができるなど多彩な使い方が可能。ドライブ中の過ごし方や楽しみ方に幅が広がりそうだ。
他にもナビや渋滞情報などの運転に必要な情報はもちろん、暖房および空調機能、電話が可能。
先進運転支援システムのドライブアシストプラス2.0、車両周囲を映し出す「VisioPark 360°」、高速道路を走行中にウインカー操作をすることで車線変更を支援する「セミオート レーンチェンジ」など運転をサポートしてくれる新機能が採用している。
海外では2024年秋の発売を予定されている新型プジョー E-5008 。日本での販売はまだ未定だが、ステランティスN.V.はグループで7台のニューモデルを販売することを明言している。グループとして日本市場にも意欲的なところを見ると、日本での発売も期待できるのではないだろうか。