ここでは過去1年以内に日本で発売、またはワールドプレミアされたV8エンジン車をご紹介。V8エンジンは電動化や新たな技術を用いることで年々厳しくなる環境規制に対応することで各ブランドのフラッグシップエンジンやスポーツモデル向けとして生き残りを図っている。
技術革新がV8エンジン存続の可能性を左右する
一時はメーカーのBEVへの注力ぶりや年々厳しくなる環境規制により、存続が危ぶまれていた大排気量車。だが、ここに来て少し風向きが変わったようだ。
それは最近の欧州のプレミアムブランドの動きからも感じ取れる。従来どおりBEVを筆頭に電動化モデルの開発に力を入れているものの、その一方で相次いで新しいV8エンジン搭載車をリリースしているのだ。
直近ではアストンマーティンが新型ヴァンテージを、メルセデスAMGは第2世代となるGTを欧州で発表。どちらも4L V8ツインターボエンジンを搭載する。
ただし、欧州プレミアムブランドは闇雲にV8エンジン搭載車をリリースしているだけではない点が興味深いところ。とくにドイツブランドが新たに市場に送り出したV8エンジン搭載車の多くは、モーターやスタータージェネレーターを組み合わせて電動化を施し、環境や効率にも配慮した仕様にしているという共通点がある。
また、環境に優しいeフューエルの実用化という新たな可能性もおぼろげながら出てきた。V8をはじめとした大排気量エンジンの活路は細いながらも残されていて、しばらくは存続できそうだ。
アストンマーティン ヴァンテージ
メルセデスAMG SL 63 4マティック+
メルセデスAMG GLE 63 S 4マティック+/GLEクーペ 63 S 4マティック+
メルセデスAMG GT
アウディ SQ7/SQ8
BMW XM
BMW X6 M コンペティション/X5 M コンペティション
ポルシェ カイエン S E-ハイブリッド/カイエン S E-ハイブリッド クーペ
フェラーリ ローマ スパイダー
シボレー コルベット Z06