「再生に向けた体制の見直しについて」「今後の事業の方向性について」・・・2024年4月8日、ダイハツ工業株式会社とトヨタ自動車株式会社はそれぞれに、ふたつのリリースを発表しました。軽自動車をコアとしたダイハツらしい「もっといいクルマづくり」を進めながら、トヨタのバックアップを受けた小型車開発にも意欲を見せます。まだ見えきれていないところは確かにあるけれど、まずは貴重な一歩にエールを贈りましょう。

道路運送車両法基準への適合はすでに確認が進む

日銀が4月2日に発表した企業短期経済観測調査(通称、短観)によれば、製造業の中でも大企業の業況を判断する指数が、2024年3月は前回調査(2023年12月)から、四半期ぶりに悪化したそうです。その理由として考えられているのが、品質不正問題の発覚による自動車生産の減少でした。

画像: 2024年2月13日、ダイハツ工業株式会社の取締役人事が発表された。代表取締役社長に就いた井上雅宏氏は、トヨタ自動車(株)中南米本部の本部長などの職責から、桑田正規代表取締役副社長は、Lexus International Co.レクサス電動化推進PJT担当(Chief Project Leader)などからの抜擢となる。星加宏昌副社長はダイハツ工業入社以来、工場など生産現場から叩き上げてキャリアを積んできた人物だ。

2024年2月13日、ダイハツ工業株式会社の取締役人事が発表された。代表取締役社長に就いた井上雅宏氏は、トヨタ自動車(株)中南米本部の本部長などの職責から、桑田正規代表取締役副社長は、Lexus International Co.レクサス電動化推進PJT担当(Chief Project Leader)などからの抜擢となる。星加宏昌副社長はダイハツ工業入社以来、工場など生産現場から叩き上げてキャリアを積んできた人物だ。

とくにダイハツ工業の不正問題は、素材関連や供給網に関わる業態の指数悪化にもつながりました。改めて、自動車という基幹産業が日本の経済に及ぼす影響の大きさが、窺われます。

すでに販売されたクルマの、とくに安全要件に関する審査・検証はもちろん喫緊の課題として、取り組みが進んでいます。すでにダイハツ、トヨタ、スバルブランドの主要な現行販売車種だけでなく、過去に販売したものについても軽乗用車、小型乗用車、商用車について国土交通省の検証が進み、道路運送車両法の基準に適合していることが順次公表されています。

一方で、ダイハツの「これから」に向けた再生の方向性がどうなるのか・・・2024年4月8日(月)の記者会見では、体制の見直しと今後の事業の方向性が発表されました。出席したのは、3月1日付で就任した代表取締役社長 井上雅宏氏と、代表取締役副社長の星加宏昌氏と桑田正規氏です。

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