日本でも人気を博しそうな最新SUVを、いち早く海外にて試乗する特別企画。パート2は、高い運動性能とラグジュアリーなしつらえを兼ね備えた万能SUV、レンジローバースポーツ「SV」の「恐るべき」能力をレポート。ジェントルなルックスが醸し出す上質感はもちろん、操る楽しさでもちょっとレベルが違い過ぎる。(MotorMagazine 2024年5月号より再構成)

美しいボディ。過去を凌駕する性能を秘めている

先にパフォーマンスの話をすると、BMWと共同開発した4.4L V8ツインターボエンジンは最高出力635ps、最大トルク750Nmを発揮。これはレンジローバースポーツSVRと呼ばれた先代を60ps、50Nm上回る数値だ。

画像: カーボン素材のエンジンカバーの下に4.4L V8ツインターボエンジンが収められている。

カーボン素材のエンジンカバーの下に4.4L V8ツインターボエンジンが収められている。

この結果、0→100km/h加速タイムは先代の4.5秒から3.8秒と大幅に短縮。最高速度は実に290km/hに到達する俊足の持ち主となった。

けれども、スタンダードな現行レンジローバースポーツが持つエレガントで美しいスタイリングは、いささかも損なわれていない。新型「SV」はチンスポイラーが大型化してテールパイプは4本出しになっているけれど、それらのデザインはあくまでも控えめ。

2021年にデビューした現行型レンジローバーで提示され、レンジローバースポーツにも引き継がれた「現代的なラグジュアリーの世界観」は、レンジローバースポーツSVにも確実に息づいている。

画像: インテリアは最新のレンジローバーデザインを採用。メーターディスプレイのサイズは13.7インチ。

インテリアは最新のレンジローバーデザインを採用。メーターディスプレイのサイズは13.7インチ。

インテリアの美しさも目を見張るばかり。スポーティな要素はSVに標準装備されるパフォーマンスシートくらいで、それさえも厳めしい雰囲気は与えない。

そしてダッシュボードやドアの内張には上質なレザーが用いられているが、そのカラーがうっとりするほど魅力的。たとえば、同じグレーやブラウンでも単純な色味ではなく、よりデリケートで深みのある色合いなのだ。

いわゆるスポーツモデル好きには「物足りない」と思われるかもしれないが、その一方で、こうした上質でセンスの良い世界観を持つ高性能ラグジュアリーSUVを待ち望んでいた人も少なからずいたような気がする。

極上の乗り心地。標準車を凌ぐ上質ぶり

走り出してからも、その洗練されたイメージが崩れることはない。

画像: 佇まいは慎ましく、求められれば荒々しく。その二面性が歓びをもたらす。

佇まいは慎ましく、求められれば荒々しく。その二面性が歓びをもたらす。

乗り心地は、標準車のレンジローバースポーツと同じか、むしろこちらの方が快適と思えるくらい。それも、サスペンションストロークのごく狭い領域だけがソフトとか、そういう部分的な快適性ではなく、あらゆるシーンでドライバーの期待を裏切らない心地良さをもたらしてくれるのだ。

コーナリング時のマナーにも感心させられた。とにかくコーナーの進入から脱出に至る過程のどこにも不自然なところがなく、すべて流れるように、そしてドライバーが思い描いたとおりの挙動を示してくれる。

しかも、ハンドルなどから得られるロードインフォメーションは適切で、初めての道でも自信を持ってドライブできる。こうした足まわりを、あくまでも洗練された印象のなかで実現している点がとりわけ素晴らしい。

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