波乱の兆しはフェルスタッペンのポールとの接触
バーチャルセーフティカー導入のきっかけとなったフェルスタッペンのポールとの接触が、今回のレースのポイントになったのではという指摘もある。
実際、レース後、フェルスタッペンも「セーフティカーは助けにはならなかったけど、レースに勝つチャンスはまだあった。でも、残念ながらペースが足りなかったね。レース後、フロアが損傷していて、コーンに当たったときについたと思われる穴もあったしね。週末を通して、高速ではアンダーステアになり、タイヤのグリップにもかなり苦労したよ。レースに勝つためにはすべてがうまく機能する必要があり、それはみんなが思っているほど簡単ではないんだ」とコメントしている。
ポールとの接触というミスも、フェルスタッペンにとっては珍しいこと。22周目の段階ですでにミディアムタイヤのグリップ不足に苦労していたと思われ、それが原因でミスを冒しているのだろう。実際すぐにハードタイヤに交換している。
一方のノリスは同じ頃ファステストラップを連発しながらタイヤ交換の時期を先延ばしにしており、それがセーフティカー導入というグッドタイミングを生み出した。タイヤとのバランスという意味でも、前半のミディアムタイヤでの攻防の段階からすでに、マクラーレンはレッドブルを上回っていたようだ。
マイアミ・インターナショナル・オートドロームはマシンとタイヤのバランスをコントロールするのが難しいコースで、それがレースを非常におもしろいものとしたと言える。これをふまえて、また次戦のエミリア・ロマーニャGP以降も、ハイレベルな戦いは続いていく。
2024年F1第6戦マイアミGP決勝 結果
1位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)57周
2位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)+7.612s
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+9.920s
4位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+14.650s
5位 55 C.サインツ(フェラーリ)+16.407s
6位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+16.585s
7位 22 角田裕毅(RB・ホンダRBPT)+26.185s
8位 63 G.ラッセル(メルセデス)+34. 789s
9位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)+37.107s
10位 31 E.オコン(アルピーヌ・ルノー)+39. 746s
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15位 3 D.リカルド(RB・ホンダRBPT)+50.956s
ファステストラップ 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)