最新型のカロッツェリア「サイバーナビ」シリーズは、高精細な大型画面によってカーナビゲーションとしての「見やすさ」「使いやすさ」という基本的な性能を磨きぬいている。さらにAVシステムとしての機能性でも、新機軸が拓かれた。今回はそんな「観る」「聴く」の才能にスポットを当てて紹介する。

■特別企画:「私がカロッツェリア サイバーナビを選んだ理由」記事一覧
第1回:最新モデルが誇る「史上最高音質」、そして優れたコネクト品質と伝統の高精度
第2回:「史上最高音質」の真髄を味わい尽くす、スピーカーのグレードアップに挑戦
第3回:自車位置はブレない、だから迷わない!20数年をかけてきた「真の最高精度」
第4回:HD画質がもたらす表現力と使いやすさ、多彩なエンタメ性能による「満足感」
第5回:カスタムフィットスピーカーで実感する「史上最高峰の高音質」のさらなる高み

広い視野角を持つ高精細&大型ディスプレイ

先進の機能を満載して多くの人を魅了してやまないカーナビゲーションが、カロッツェリア「サイバーナビ」だ。その最新モデルが発売されたのが2023年10月。そのラインナップは、もっとも画面サイズが大きい9V型をはじめ、8V型や7V型の計8モデルが揃う。

画像: カーナビとしては画期的なフルフラットデザインを採用。9V型という大画面ながら、そのフィット感はまさに「純正」ライクな仕上がりだ。ディスプレイにとけ込むように配置されたハードキーなど、細部にわたって洗練された機能性が演出されている。

カーナビとしては画期的なフルフラットデザインを採用。9V型という大画面ながら、そのフィット感はまさに「純正」ライクな仕上がりだ。ディスプレイにとけ込むように配置されたハードキーなど、細部にわたって洗練された機能性が演出されている。

私の日産ルークスにはその中から、9V型モデル「AVIC-CQ912III-DC」を選んだ。

その理由は、ルークスには純正でも9V型が用意されていることに加え、サイバーナビ用としてもこのサイズを収める専用キット(KLS-N902D)が用意されていたからだ。そのため、取り付けた状態は純正と比べても違和感はほぼゼロ! 思っていた以上に綺麗に収めることができたのは嬉しい限りだ。

サイバーナビを始めて起動してハッとさせられたのが、9V型ディスプレイの画面の美しさだった。

画像: 「サイバーナビ史上最高」なのは、音質だけではない。高精細2,764,800画素のHDパネル(1280×720dpi)は、視野角が広いIPS方式を採用している。さらに黒色の再現性に優れるNormally Black方式や高輝度LEDバックライトを採用、高コントラストな表現は夜間でも見やすい。

「サイバーナビ史上最高」なのは、音質だけではない。高精細2,764,800画素のHDパネル(1280×720dpi)は、視野角が広いIPS方式を採用している。さらに黒色の再現性に優れるNormally Black方式や高輝度LEDバックライトを採用、高コントラストな表現は夜間でも見やすい。

画像: エンターテインメント品質を高めることはもちろん、ディテールの鮮明さ、豊かな色彩美にこだわることで地図表示の視認性の高さまで磨きぬいている。料金所の表示では、方面表示まで判別することができるほどだ。

エンターテインメント品質を高めることはもちろん、ディテールの鮮明さ、豊かな色彩美にこだわることで地図表示の視認性の高さまで磨きぬいている。料金所の表示では、方面表示まで判別することができるほどだ。

解像度は1280×720ドットのHDサイズで、パネルの光沢感や色の鮮やかさとも相まって、精細さは抜群。視野角も広く、車内のどこからでも鮮明に見ることができるため、9V型ならではのメリットを最大限に活かすことができるのだ。

特に感心させられたのが、HD解像度に合わせ込んだ地図の精細さ。街区や道路の境界をドット単位で描き出し、市街地図レベルでは建物や歩道までも正確に反映する。

さらに、地図上で展開される地名やアイコンなども適正配置することで、ヘディングアップ表示でも情報が重なって表示されることはない。

中でも驚かされたのが、CGで描く3Dマップでの交差点拡大図のリアルさだ。そこには車線ガイドやカラー舗装なども反映し、上を走る高速道路までスケルトンで表現していたのだ。

画像: HDパネルは1,677万色からなる色階調表現が可能であり、それに合わせて自車位置マークや、各種ロゴマーク、信号機マークから一方通行表示、地図記号、注記にいたるまであらゆるデザインデータが最適化されている。道路標示の描き分けやコントラスト、陰影処理に至るまで一般的なカーナビの地図とはレベルが違うという。

HDパネルは1,677万色からなる色階調表現が可能であり、それに合わせて自車位置マークや、各種ロゴマーク、信号機マークから一方通行表示、地図記号、注記にいたるまであらゆるデザインデータが最適化されている。道路標示の描き分けやコントラスト、陰影処理に至るまで一般的なカーナビの地図とはレベルが違うという。

データ更新は最大4年分まで無料。ネット接続にも対応

さらに地図の表現スタイルも、実に多彩だ。

表示のアングルを好みに応じて切り替えたり、地図の縮尺を分岐点までの距離に応じて自動的にスケールアップする「オートフリーズーム」など、地図に対する使い勝手も徹底して追い込んだ。

画像: オートフリーズームは、好みに合わせてスケールを2段階から選ぶことができる。

オートフリーズームは、好みに合わせてスケールを2段階から選ぶことができる。

これによってドライバーには、必要な情報を画面上から瞬時に把握できる環境が提供される。それはまさに、表現力豊かなHD画質をルートガイドのわかりやすさに反映させた、サイバーナビならではの気遣いと言えるだろう。

そして、カーナビとして重要な地図データの更新も、サイバーナビなら最大3年分+1年分※の最大4年分が無料で付いてくる。

画像: 今回、私の日産ルークスに装着した9V型モデル「AVIC-CQ912III-DC」。最新サイバーナビのラインナップは画面サイズごとに4タイプ、(AVIC-CQ912III(9V型)/CL912III(8V型)/CW912III(7V型・200mmワイド)/CZ912III(7V型)を設定。それぞれにネットワークスティックがセットとなる「DC」が設定されている。

今回、私の日産ルークスに装着した9V型モデル「AVIC-CQ912III-DC」。最新サイバーナビのラインナップは画面サイズごとに4タイプ、(AVIC-CQ912III(9V型)/CL912III(8V型)/CW912III(7V型・200mmワイド)/CZ912III(7V型)を設定。それぞれにネットワークスティックがセットとなる「DC」が設定されている。

「AVIC-CQ912III-DC」のようにネットワークスティックを付属したモデルなら、インターネット接続サービス「docomo in Car Connect」に接続して、通信制限を気にすることなく自動で地図更新が可能。

しかも「AVIC-CQ912III-DC」なら、「docomo in Car Connect」が1年間無償で使える権利も与えられる。まずは1年間でそのメリットを享受し、その後は利用頻度に応じて最適なプラン(1日550円、30日1,650円、365日13,200円)を選ぶといいだろう。

※2025年4月30日までの申込期間内に「MapFanスマートメンバーズ」へ新規で入会することが条件

スマートフォンライクなユーザーインターフェイス

サイバーナビは操作系のわかりやすさも魅力のひとつだ。

ホームボタンからすべてが始まるインターフェースの造り込みも明快で、これはスマートフォンに慣れた人にとってもすぐに馴染めると思う。

画像: ハードキーはスマートフォンと同様の静電容量方式。スワイプ操作、2点同時押しのカスタムコマンドなど、従来のカーナビとは異なる、「なじみやすい」インターフェイスを実現している。

ハードキーはスマートフォンと同様の静電容量方式。スワイプ操作、2点同時押しのカスタムコマンドなど、従来のカーナビとは異なる、「なじみやすい」インターフェイスを実現している。

特に、通信機能を活かして地名を入力すると検索候補を表示してくれる「サジェスト入力」は、タッチ操作での入力でも極めて使いやすい! 音声での目的地検索も十分に実用的で、音声操作とタッチ操作のどちらからもアプローチできるのはありがたい。

使い勝手で個人的に気に入っているのが付属されている「スマートコマンダー」だ。

これは車内での快適操作をもたらすワイヤレスリモコンで、「回す」「押す」「傾ける」といった動作で、多彩なナビ/AV機能をを手元でスムーズにコントロールできるものだ。

画像: 大径のロータリーボリュームは、重さやクリック感を最適化することで、快適な使い心地を実現している。コンパクトながら、タイムアライメント、スピーカー出力レベル、カットオフ、トゥイーターゲイン、詳細ベースEQと調整には欠かせない機能まで、自在に調整できる優れモノだ。

大径のロータリーボリュームは、重さやクリック感を最適化することで、快適な使い心地を実現している。コンパクトながら、タイムアライメント、スピーカー出力レベル、カットオフ、トゥイーターゲイン、詳細ベースEQと調整には欠かせない機能まで、自在に調整できる優れモノだ。

個人的には「AV」ボタン長押しでOFFにできる機能や、カスタムダイレクトキーを「自宅」へのルート探索や音声検索に割り当てて便利に使っている。これは一度使ってみればその便利さを実感できるだろう。

最新のサイバーナビユーザーになった以上、そんなシステムとしての使いやすさを活かして、「サイバーナビ史上最高峰の高音質」を存分に楽しみたいところ。

サイバーナビで楽しめるAV機能は実に多彩だが、とくにその高音質を活かせるのがハイレゾ音源に対応していることだ。

再生してみると原音に忠実で、情報量が多いながらもフラットでバランスの良いサウンドが印象的。ソースによっては時に物足りなさを感じさせるかもしれないが、そんな時はイコライザー機能を使って補正して、楽しむことにしている。

レンタルCDを録音した音源でも「イイ音」で楽しめる

一方で、圧縮音源への対応力が高いのもサイバーナビならではの魅力と言える。

これは、圧縮音源をハイレゾ相当に高音質化する「マスターサウンドリバイブ」がもたらす効果で、音楽配信やビデオのオーディオトラックを断然リッチな音質で楽しむことができる。

画像: LAC、WAV、ALACのハイレゾ音源のネイティブ再生を実現。再生楽曲のコーデック・サンプリング周波数・量子化bit数を表示する機能もユニークだ。写真のようにサンプリング周波数/量子化bit数が44.1kHz/24bit未満の音源では「ハイレゾマーク」は非表示。圧縮音源(MP3)なのでビットレート(kbps)が表示されている。

LAC、WAV、ALACのハイレゾ音源のネイティブ再生を実現。再生楽曲のコーデック・サンプリング周波数・量子化bit数を表示する機能もユニークだ。写真のようにサンプリング周波数/量子化bit数が44.1kHz/24bit未満の音源では「ハイレゾマーク」は非表示。圧縮音源(MP3)なのでビットレート(kbps)が表示されている。

画像: マスターサウンドリバイブでは、入力元の音源に合わせて最適化したふたつのモードを選ぶことができる。写真の「MODE2」は、原音に対する圧縮率が非常に高い音源に対応するもので、圧倒的な臨場感を再現することができる。

マスターサウンドリバイブでは、入力元の音源に合わせて最適化したふたつのモードを選ぶことができる。写真の「MODE2」は、原音に対する圧縮率が非常に高い音源に対応するもので、圧倒的な臨場感を再現することができる。

この「マスターサウンドリバイブ」は、CDを再生してリッピングした音源も対象としている。つまり、レンタルCDを録音した音源でも「イイ音」レベルを上げることができるわけだ。

さらにリッピングした楽曲には、Gracenoteデータベースによるアルバムタイトルや楽曲名なども自動付与される。特にサイバーナビの通信機能を活用して最新曲にも対応できるのは、嬉しいサポートと言えるだろう。

その他、Bluetooth Audioとして使うこともできるし、通信機能を活かしてYouTubeなどのストリーミングビデオを再生して楽しんでもいい。

画像: サイバーナビは市販カーナビとして初めて、Webブラウザを介したYouTube動画のストリーミング再生を可能とした。

サイバーナビは市販カーナビとして初めて、Webブラウザを介したYouTube動画のストリーミング再生を可能とした。

USB接続ではUSBメモリーに保存した音楽ファイルをはじめ、スマートフォン内の音楽ファイルも再生。また、専用アプリ「DiXiM Play for carrozzeria」をインストールしたスマートフォンを経由することで、自宅のレコーダーに録画したTV番組が楽しめる機能も見逃せない。

サイバーナビをルークスに取り付けて早くも3ヶ月が経った。その間にも、期待どおりの測位精度に何度も助けられた。カーナビとしての頼りがい、安心感は比類ない。

画像: 走行中に表示される「おすすめスポット」もまた、優れた通信性能を生かしたサービスのひとつ。スマートループで集められたプローブ情報をもとに、ユーザーの好みに合わせた周辺の地点情報を表示、立ち寄りを提案してくれる。

走行中に表示される「おすすめスポット」もまた、優れた通信性能を生かしたサービスのひとつ。スマートループで集められたプローブ情報をもとに、ユーザーの好みに合わせた周辺の地点情報を表示、立ち寄りを提案してくれる。

ネットワークスティックによる通信機能も、忘れてはいけない。交通情報や駐車場の満空情報など最新の情報を反映させる機能が与えてくれる恩恵は大きい。あらためて、自動車にとって「コネクテッド」がもはや欠かせない時代になっていることを、実感した次第だ。

本連載の仕上げとして次回はいよいよ、「サイバーナビ史上最高峰の高音質」を楽しむべく、ハイレゾ対応トレードインスピーカー「TS-C1730SII」を装着して「もっとイイ音」へのトライアルを実践してみたいと思う。

お気に入りの楽曲たちがどこまでグレードアップされるのか・・・こうご期待!(文:会田 肇/写真:井上雅行)

画像: サイバーナビは高画質なHDMI出力(1280×720dpi)にも対応。高画質なHD解像度以上のリアモニターとの組み合わせで、すべての席で鮮やかな映像ソースを楽しむことができる。写真は筆者のルークスではなく、カロッツェリアのデモカー(デリカ D:5)の仕様だ。

サイバーナビは高画質なHDMI出力(1280×720dpi)にも対応。高画質なHD解像度以上のリアモニターとの組み合わせで、すべての席で鮮やかな映像ソースを楽しむことができる。写真は筆者のルークスではなく、カロッツェリアのデモカー(デリカ D:5)の仕様だ。

■特別企画:「私がカロッツェリア サイバーナビを選んだ理由」記事一覧
第1回:最新モデルが誇る「史上最高音質」、そして優れたコネクト品質と伝統の高精度
第2回:「史上最高音質」の真髄を味わい尽くす、スピーカーのグレードアップに挑戦
第3回:自車位置はブレない、だから迷わない!20数年をかけてきた「真の最高精度」
第4回:HD画質がもたらす表現力と使いやすさ、多彩なエンタメ性能による「満足感」
第5回:カスタムフィットスピーカーで実感する「史上最高峰の高音質」のさらなる高み

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