ショーファードリブンのカタチが変わってきている今、レクサスから新たなフラッグシップモデルが登場した。それが「LM」である。今回は日本が誇る新しいハイエンドMPVで古都・京都を巡りその伝統や文化に触れつつ、東京まで約500kmのロングドライブでLMの実力を測った。(MotorMagazine2024年5月号より)

ビジネスユースだけではもったいないと思わせる後席

はたして京都東インターから名神高速に入り、大津トンネルへ向かう登り坂を加速しはじめたとき、「これなら大丈夫」という手応えを早くも感じ取った。街中で感心した前輪の動きは高速域になると程よく安定し、目線を先に置きさえすれば車線を正確にトレースする。これなら運転支援も不安なく使えそう。

画像: レクサス最高級の本革である「Lアニリン」を採用する後席は、シートヒーター/ベンチレーション、リラクゼーション機能やオットマンを備える。

レクサス最高級の本革である「Lアニリン」を採用する後席は、シートヒーター/ベンチレーション、リラクゼーション機能やオットマンを備える。

画像: リビングルームでテレビの前のソファーに腰をかけながらゆったり過ごしているような感覚になるほど。心ゆくままに移動時間を過ごすことができる。(モデル:笠原美香)

リビングルームでテレビの前のソファーに腰をかけながらゆったり過ごしているような感覚になるほど。心ゆくままに移動時間を過ごすことができる。(モデル:笠原美香)

しばらく高速ドライブを楽しんでグランドツーリングとしても使えることを確認すると、ようやく「とっておき」を試したくなった。サービスエリアでドライバーチェンジ。最新の「ビジネスクラス」シートへと移った。

極楽だ。48インチの巨大なモニターでテレビのニュース番組をチェックしたり、リラクゼーション機能で日々の疲れを癒す。

上質な仕立てや快適な装備をビジネスユースだけに使うことはもったいない。頭の揺れを抑えた後席重視の心地良さとこのエンターテインメント性さえあれば、日頃から長距離ドライブを嫌う妻を遠出に誘うこともできるだろうか。

否、そうなると私はドライバー。できれば二人で後席を楽しみたいがショーファーを雇う甲斐性などない。かといってパーテーションの窓を開けておくのも……。

あれこれ想像を掻き立てることもまた新しいモデルの魅力だ。期待と不安で始まったLMのドライブは大いなる満足で終わろうとしている。ゆうに200kmぶんは後席でぐっすり眠っていたけれど。
(文:西川 淳/写真:永元秀和)

レクサスLM500h “エグゼクティブ” 主要諸元

●全長×全幅×全高:5125×1890×1955mm ●ホイールベース:3000mm ●車両重量:2460kg ●パワートレーン 種類:2.4L直4ターボ+2モーター ●エンジン最高出力:202kW(275ps)/6000rpm ●エンジン最大トルク:460Nm(46.9kgm)/2000-3000rpm ●モーター(フロント/リア)最高出力:64kW(87ps)/76kW(103ps) ●モーター(フロント/リア)最大トルク:292Nm(29.8kgm)/169Nm(17.2kgm) ●システム最高出力:273kW(371ps) ●トランスミッション:6速AT ●駆動方式:4WD ●WLTCモード燃費:13.5km/L ●燃料・タンク容量:プレミアム・60L ●タイヤサイズ:225/55R19 ●車両価格:20,000,000円

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