2024年5月15日(現地時間)、ステランティスグループのアルファロメオがジュリアとステルヴィオの限定車「クアドリフォリオ スーパースポーツ」を発表した。この限定車は1928年のミッレミリアでアルファロメオが 6C 1500 スーパースポーツで初優勝したことを振り返り、ブランドの伝統と歴史に敬意を表すべく開発されたもの。生産台数はジュリア クアドリフォリオ スーパースポーツが275台、ステルヴィオ クアドリフォリオ スーパースポーツが175台とごく少数に限定されており、日本導入計画のアナウンスはまだ行われていない。

ミッレミリアで通算11勝をあげたアルファロメオ

限定車「ジュリア クアドリフォリオ スーパースポーツ」「ステルヴィオ クアドリフォリオ スーパースポーツ」は、往年の名車「6C 1500 スーパー スポーツ」と1928年のミッレミリアでの伝説的な勝利へのオマージュとして開発された。

画像: 175台が限定生産されるステルヴィオ クアドリフォリオ スーパースポーツ。520psを発生する2.9L V6エンジンを搭載。

175台が限定生産されるステルヴィオ クアドリフォリオ スーパースポーツ。520psを発生する2.9L V6エンジンを搭載。

ミッレミリアは1927年から1957年にかけてイタリアで行われた伝説の自動車レース。イタリア北部の都市ブレシアを出発して、サンマリノを経てローマへ。さらにローマから北上してブレシアへ戻るというルートで、レース距離が1000マイル(イタリア語で mille miglia = ミッレミリア=約1600km)となることから名づけられた。この過酷な耐久レースに、アルファロメオをはじめ、マセラティ、ブガッティ、ルノー、メルセデス・ベンツ、アウトウニオンなど錚々たる自動車メーカーが威信をかけてワークス参戦したことで伝説のレースとなった。

アルファロメオは「6C 1500 スーパー スポーツ」で1928年の第2回大会でミッレミリア初優勝を飾り、その後、通算11度栄光に輝いており、これは今後破られることのない記録となっている。

1928年の伝説の6C 1500 スーパースポーツをイメージして開発

限定車「ジュリア クアドリフォリオ スーパースポーツ」「ステルヴィオ クアドリフォリオ スーパースポーツ」は、ジュリア クアドリフォリオ/ステルヴィオ クアドリフォリオをベースに、その 6C 1500 スーパースポーツをイメージして開発されている。

画像: インテリアトリムは赤い織り模様の入った3D カーボンファイバー仕上げ。

インテリアトリムは赤い織り模様の入った3D カーボンファイバー仕上げ。

ホイールはアルファロメオ テレディアル スポーツ(ジュリアは19インチ、ステルヴィオは21インチ) 、ブレーキキャリパーは精悍なメタリックヴァルカーノブラック(ジュリアはアルファホワイト、ステルヴィオはトリコートエト レッドも選択可能)を採用。

インテリアでは、ダッシュボード、センタートンネル、ドアパネルに3D仕上げのレッドカーボンファイバーを採用。フロントヘッドレストには、アルファロメオとスーパースポーツのロゴが赤で、限定であることを示すステータス(「1 of 275」)が黒でステッチされている。ステアリングホイールもカーボンファイバーのアクセントとブラックのステッチが入った専用仕様となる。

そして注目は、100年以上にわたって使われてきたアルファロメオのシンボルであるクアドリフォリオのバッジがリデザインされたこと。伝統的に緑の四つ葉のクローバーを縁取っていた三角形の白の背景が黒に変わり、象徴的な紋章がさらにダイナミックなものになった。

この限定車は、ジュリア クアドリフォリオ スーパースポーツ」が275台、「ステルヴィオ クアドリフォリオ スーパースポーツ」が175台のみが生産され、全世界で販売される計画だが、日本にどれほどの数が導入されるかは明らかになっていない。

画像: 新しいクアドリフォリオ バッジ。伝統的に緑の四つ葉のクローバーを縁取っていた三角形の白の背景が黒に変わった。

新しいクアドリフォリオ バッジ。伝統的に緑の四つ葉のクローバーを縁取っていた三角形の白の背景が黒に変わった。

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