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第7戦でカルソニックが3勝目。GT-R同士の争いから頭一つ抜け出すものの・・・

第5戦は筑波の夏恒例の「オールジャパンツーリングカー300kmレース」で8月23日に開催された。ここでのポールポジションは、カルソニックスカイライン(星野/影山)で、第3戦から4戦連続だ。2番手には共石スカイラインGP-1プラス(オロフソン/木下)でトップを伺う。決勝ではカルソニックスカイラインが久しぶりの強さを見せる。2位のタイサンSTPGT-R(高橋国光/土屋圭市)を1分引き離し、JECSスカイラインに並ぶ2勝目となった。

画像: この年、クラス3で速さを見せたのが出光MOTION無限シビック(中子/岡田)。インターTECでの優勝を含めて3勝を挙げてチャンピオンになった。

この年、クラス3で速さを見せたのが出光MOTION無限シビック(中子/岡田)。インターTECでの優勝を含めて3勝を挙げてチャンピオンになった。

9月20日の第7戦「ハイランドグループA300km選手権レース」はドライ→ウエット→ドライと目まぐるしくコンディションが変わる難しいレース。ここではカルソニックスカイラインを操る歴戦の星野、サポート役の影山がポールからスタート。事実上、共石スカイラインGP-1(オロフソン/木下)との一騎打ちとなるが、カルソニックが逃げ切りシリーズ3勝目となった。

画像: カルソニックスカイライン(星野/影山)が第7戦のハイランドでポールポジションから逃げて3勝目を挙げる。

カルソニックスカイライン(星野/影山)が第7戦のハイランドでポールポジションから逃げて3勝目を挙げる。

迎えた8度目の「インターTEC」ここでは晴天に恵まれ、どのGT-Rが勝ってもおかしくないという緊迫感に溢れた。ポールポジションはカルソニックスカイライン(星野/影山)で、6戦連続の圧倒的速さ。続くのは共石スカイラインGP-1プラス(オロフソン/木下)で好調を維持している。決勝では終盤まで上位4位までが10数秒内という接戦。それを制したのは共石スカイラインGP-1プラスで、第2戦に続くシーズン2勝目。2位には予選3番手からスタートしたJECSスカイライン(長谷見/福山)が入賞し、このシーズンのチャンピオンとなった。

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