ボーカルの伸びが段違い。歯切れよく盛り上げてくれる
オーディオファイルさんの手際良い取り付けにより、作業は1時間ほどで終了。あっという間だった。さっそく、純正スピーカーでも実施したように、オートタイムアライメント&イコライザーを使って音場設定の最適化を図り、音質の差を体験してみた。その結果、音の違いはすぐにわかった。
今までのモヤッとしていた音が明らかにクリアになり、ボーカルの伸びがまるで違う。高らかに歌い上げるといった感じになった。広帯域のトゥイーターが効果を発揮し、ウーファーの歯切れの良さとも相まって好結果をもたらしたものと思われる。
一方の低域は、量感こそ増した印象はない。だが純正ではベースの音の収束性がイマイチで、それが全体に音を濁していた感があったものが、スッキリと音が抜けるようになった。
これはガスが抜けたサスペンションを、新品に取り替えた時のような感覚に近いかもしれない。ベースの弦が弾く様子がより明確に伝わってきて、ボリュームを上げて聴くのがついつい楽しくなってくる。
音場の展開も見事だ。心配していたリアスピーカーの影響もほとんどなく、音像がしっかりとダッシュボードの上に展開されている。これは、オートタイムアライメント&イコライザーの効果が発揮されたものに違いない。まさに「サイバーナビ・AVIC-CQ912III-DC」だからこそ、もたらされたサウンドと言っていいだろう。
サイバーナビをルークスに取り付けて早くも4カ月が過ぎた。これまでもサイバーナビは目的地まで迷うことなくスムーズに案内し、車内Wi-Fiスポットの実現は家族からも感謝されている。
そして今回、サウンドのアップグレードにより、音楽を聴きながらドライブする楽しみも増すことになった。サイバーナビがもたらすドライブの魅力が、少しでも皆様に伝わったのなら幸いだ。
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