ヒョンデ モビリティ ジャパンが2024年6月5日から販売を開始するハイパフォーマンスEV、「アイオニック(IONIQ)5 N」。そのディテールを写真で紹介しよう。

メルセデスの「AMG」やBMWの「M」に近い、ヒョンデの「N」

ヒョンデのBEV(バッテリー電気自動車)、アイオニック5は既に2022年から日本に導入されているが、そのハイパワーバージョンである「アイオニック5 N」だ。車名の「N」は、ヒョンデのR&D拠点がある韓国の南陽(ナムヤン)と、開発テストの舞台であるニュルブルクリンク サーキットの頭文字に由来する、ヒョンデのハイパフォーマンス ブランドの総称だ。

その名が示すようにアイオニック5をベースとしているが、前後の2モーターはパワーアップされ、システムの最高出力は448kW、最大トルクは740Nmに達する。しかも、10秒間だけ使用可能なNグリン ブースト時は478kW/770Nmにまでアップする。このハイパワーに対応するため、専用の電子制御サスペンションや高性能ブレーキも採用されている。

エクステリアでは、前後バンパースポイラー/リアディフューザー/フェンダーアーチモールディングなどが装着されて迫力を増幅。インテリアも、ヘッドレスト一体型のバケットタイプシートや本革ステアリングホイール、ニーパッド付きのセンターコンソールなどを備え、ハードな走行にも対応する。

まるでエンジン車のようなサウンドを(シフトダウンの空吹かし音まで)発したり、0→100km/h加速は3.5秒、サーキット走行はもちろんドリフト走行も楽しめるなど、今までのハイパワーなだけのEVとは異なるハイパフォーマンスEV、ヒョンデ アイオニック5 Nの今後に注目してみたい。

ヒョンデ IONIQ 5 N 主要諸元

●全長×全幅×全高:4715×1940×1625mm
●ホイールベース:3000mm
●車両重量:2210kg
●モーター:交流同期電動機×2
●最高出力:前175kW(238ps)、後303kW(412ps)
●最大トルク:前370Nm、後400Nm
●システム最大出力:448kW(Nグリン ブースト時:478kW)
●システム最大トルク:740Nm(Nグリン ブースト時:770Nm)
●バッテリー総電力量:84kWh
●最高速度:260km/h
●0→100km/h加速:3.5秒(Nグリン ブースト時:3.4秒)
●一充電航続可能距離:625km(欧州仕様値)
●駆動方式:4WD
●タイヤサイズ:275/35ZR21

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