6月1日、鈴鹿サーキットでスーパーGT第3戦「2024 AUTOBACS SUPER GT Round3 SUZUKA GT 3 Hours RACE」が行われた。前戦富士に引き続き2回目のタイムレースとなった今大会は、スープラ勢が躍動。37号車Deloitte TOM'S GR Supraを駆る笹原右京とジュリアーノ・アレジがGT初優勝を挙げた。

ランキング首位36号車は驚愕の5位フィニッシュ

一方、14号車はオーバーカットを狙うべく猛プッシュ。インラップを2周引っ張り最後のピットストップを敢行。コースに出てみれば37号車に対し大きなギャップを築きトップに躍り出ていた。

画像: 後方からくる100号車とピットで交錯しかけた14号車にはアンセーフリリースと判断されペナルティが科されてしまった。

後方からくる100号車とピットで交錯しかけた14号車にはアンセーフリリースと判断されペナルティが科されてしまった。

気温と路温が下がり、アウトラップには厳しい環境であったこと、37号車が300の集団に捕まってしまったこと、そして14号車のインラップが驚異的に速かったことでレース終盤での逆転劇が起こったのだ。

あとはチェッカーを受けるのみの14号車。見事な逆転優勝かに思われたが、2回目のピットストップ時にアンセーフリリースと見なされてしまい、なんとドライブスルーペナルティが科されてしまった。

これにより勝利の女神に見放されたかに思われた37号車がトップに再浮上。14号車はペナルティにより4位にまで落ちてしまった。

しかし、ここから14号車福住が魅せた。36号車を捕えると16号車までもオーバーテイクし2位に浮上。トップとの差は10秒以上離れていたが、福住が猛プッシュし一部の望みにかける。

しかし、最終スティントを任された37号車のジュリアーノ・アレジもペースを上げ、福住の接近を許さなかった。

結果、92周を走り切った37号車はトップチェッカーでポールトゥウィン。37号車にとって2年ぶりの優勝であり、笹原、アレジともにGT初優勝となった。

画像: アレジの帰りを待つ笹原のチームスタッフ。

アレジの帰りを待つ笹原のチームスタッフ。

2位にはピットストップのミスに泣いた14号車。結果に結びつくことができなかったが、今大会は間違いなく最速のパッケージであった。3位には16号車が入った。

驚くべきはランキングトップの36号車。搭載ウエイト45kg+燃料流量1段階ダウンというサクセスウエイトを積みながらなんと5位でチェッカーを受けた。ピットでのポジションアップを狙った36号車はピットにおける給油時間を短縮すべく、一定のレースペースを保ちながらも燃費に気をつけながら走行。さらにチームで勝ち取った5位と言える。

画像: ともにGT初優勝の笹原とアレジ。喜びを分かち合い抱擁。

ともにGT初優勝の笹原とアレジ。喜びを分かち合い抱擁。

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