ランキング首位36号車は驚愕の5位フィニッシュ
一方、14号車はオーバーカットを狙うべく猛プッシュ。インラップを2周引っ張り最後のピットストップを敢行。コースに出てみれば37号車に対し大きなギャップを築きトップに躍り出ていた。
気温と路温が下がり、アウトラップには厳しい環境であったこと、37号車が300の集団に捕まってしまったこと、そして14号車のインラップが驚異的に速かったことでレース終盤での逆転劇が起こったのだ。
あとはチェッカーを受けるのみの14号車。見事な逆転優勝かに思われたが、2回目のピットストップ時にアンセーフリリースと見なされてしまい、なんとドライブスルーペナルティが科されてしまった。
これにより勝利の女神に見放されたかに思われた37号車がトップに再浮上。14号車はペナルティにより4位にまで落ちてしまった。
しかし、ここから14号車福住が魅せた。36号車を捕えると16号車までもオーバーテイクし2位に浮上。トップとの差は10秒以上離れていたが、福住が猛プッシュし一部の望みにかける。
しかし、最終スティントを任された37号車のジュリアーノ・アレジもペースを上げ、福住の接近を許さなかった。
結果、92周を走り切った37号車はトップチェッカーでポールトゥウィン。37号車にとって2年ぶりの優勝であり、笹原、アレジともにGT初優勝となった。
2位にはピットストップのミスに泣いた14号車。結果に結びつくことができなかったが、今大会は間違いなく最速のパッケージであった。3位には16号車が入った。
驚くべきはランキングトップの36号車。搭載ウエイト45kg+燃料流量1段階ダウンというサクセスウエイトを積みながらなんと5位でチェッカーを受けた。ピットでのポジションアップを狙った36号車はピットにおける給油時間を短縮すべく、一定のレースペースを保ちながらも燃費に気をつけながら走行。さらにチームで勝ち取った5位と言える。