MINIエースマンが発表された東京・渋谷の「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」の会場では、2024年3月に発表された新型MINIクーパーのガソリンモデル「S」がひっそりと展示されていました。

こっそり新しくなっていたガソリンモデル

先日デビューした新型MINIクーパーでは、電気自動車モデルが登場したことがフィーチャーされがちですが、実はガソリンモデルも合わせて新しくなっています。

画像: 大きくデザインが変更されたリアは、小型化されたテールライト、横一文字に繋がるエンブレムパートなどが特徴。

大きくデザインが変更されたリアは、小型化されたテールライト、横一文字に繋がるエンブレムパートなどが特徴。

ボディサイズは電気自動車のモデルで全長3860×全幅1755×全高1460mm、一方ガソリンモデルは全長3875×全幅1745×全高1455mmと、実はサイズが異なっています。理由としては、電気自動車では専用プラットフォームを採用していますが、ガソリンモデルは従来型(F56)の基本構造をキャリーオーバーしているためです。

ではガソリンモデルは一体なにが新しくなっているのでしょうか。

まずエクステリアは、リアデザインを中心に大きな変更が加えられています。フロントデザインは、従来型に比べてクリーンな印象を増して、部品点数やデザイン要素を大幅に減らしています。特に、Aピラー下部のサイド・スカットルは新型で廃止されました。

そしてリアは、ライト形状やテールゲートのデザインからひと目で新型とわかるレベルで変更されています。またフロント同様クリーンな印象を強めているのが特徴で、テールパイプが見えないようになっています。またこれまでのMINIで特徴的だったボディとガラスを仕切るクロームメッキのパーツも廃止され、華美な装飾は最小限に抑えられているのも新型のポイントです。

ちなみに、ドアハンドルは電気自動車の場合はフラップタイプを新採用していますが、ガソリンモデルの場合はグリップタイプを踏襲しています。

インテリアは、一気にデジタル化。雰囲気は一変

やはり新型MINIクーパーの最大の特徴はデジタル化されたインテリアです。電気自動車のモデル同様、ガソリンモデルも直径240mmの円形有機ELセンターディスプレイが採用されています。ここに空調・走行情報など車両に関わるすべてを統括しており、メーターパネルは廃止されています。

画像: 展示車はブラックを基調としており、落ち着いた印象。ルーフライニングはホワイトカラーを採用している。

展示車はブラックを基調としており、落ち着いた印象。ルーフライニングはホワイトカラーを採用している。

ただしスピードメーターはハンドル奥に設置されたガラス投影型のヘッドアップディスプレイにも表示することができるのは、新世代にMINIインテリアで共通しています。

フロントシートの形状は従来よりもたっぷりとした印象で、ふくらはぎを支える部分の面積は横に広がっています。リアシートはこれまでよりも凹凸が減った印象で、フラットですっきりした形状になっています。

トランクルームは4人乗車で210Lを確保しています(従来型は211L)。ここで注目なのが、リアシートをすべて倒した状態の最大トランク容量が従来の731Lから800Lに拡大していることです。コンパクトなサイズながら実用性は充分以上と言えます。

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