プラグインハイブリッド「E 350 e スポーツ Edition Star」概説
E350 e は、2024年1月12日から日本市場での発売がスタートして新型Eクラス セダンのラインナップのひとつです。ガソリンのMHEV(894万円)、ディーゼルMHEV(921万円)に対して、PHEVモデルは988万円なり。いわゆる最上級グレードと言えるでしょう。
2L直列4気筒ターボエンジンに組み合わされる電気モーターの最高出力は95kW(129ps)、システム出力は230kW(312ps)です。パワーもさることながら注目は、440Nmに達する電気モーターの最大トルク。リニアリティにより優れる電気モーターは、駆動制御の領域でフィーリングを一変させる可能性を秘めています。
実際、E350eは140km/hまで電気モーターメインで走ることが可能。先代のPHEVモデルに比べ、電気自動車により近い走行性能を実現しているといいます。ちなみにEV走行の航続距離は112kmまで拡大されました。
運動エネルギーを効率的に活用するための、回生ブレーキ性能も高められました。回生される電力は最高100kWに達します。回生ブレーキの強さと連動するエネルギー回収率は、ステアリング裏側にあるパドルスイッチによって3段階の切り替えが可能。ワンペダル感覚のドライバビリティを選ぶこともできます。
この回生ブレーキは、電気機械式のブレーキブースターと連携しており、走行状況やドライバーの制動操作に応じてそれぞれの制動力分担をシームレスに自動制御。回生効率の最大化、頻度、持続時間といったファクターが常に最適化されています。
E350 eは急速充電器(CHAdeMO)にも対応。車外へ電力を供給できる給電機能(V2H、V2L)を備えるなど、「電動化のメリット」を存分に堪能できる仕様となっています。
さて、そんな新型EクラスのPHEVモデルのハンドルを握った自動車評論家 島下泰久氏は、どんなアドバンテージを実感したのでしょうか。(ここまで文:Webモーターマガジン編集部)