「知るほど!乗るほど!フリード!」の2代目はCMに女性を起用
2016年に2代目へ生まれ変わったフリードですが、CMのキャッチフレーズは「知るほど!乗るほど!フリード!」。初代の成功を背景に、フリードという存在そのものが広く認知されたことから、キャッチフレーズにも車名が入っています。
CMソングはファレル・ウィリアムス氏の「ハッピー」が起用され、初代のCMと比較すると、よりカジュアルでポップな印象を与えるものでした。またCMのラストには「すべての人にちょうどいいHonda」という決めゼリフがありましたが、より多くの人にフリードの価値を広める、という気合がCMソングやキャッチフレーズから読み取れます。
CMの特徴は、白い背景に「ユーザーの声」がたくさん書いてありその上をフリードが駆け抜ける、というものです。多くの人が2代目フリードに触れて感じた感想を、CM内に散りばめるという斬新なテイストでした。
CMのなかには、女優・蛯原友里氏や芸人「チュートリアル」の徳井義実氏が登場して、実際に広さをアピールする演出も含まれていました。さらに2019年のマイナーチェンジ実施時には、女優・小池栄子氏と俳優・東出昌大氏もCMに起用されました。
このCMで特徴なのは、女性がベビーカーを積んだり、ハンドルを握るシーンが含まれたり・・・と、女性にも扱いやすいクルマということを印象付ける場面が多く見られたことです。また、老若男女問わずいろんな人が登場して「すべての人にちょうどいい」をアピールしていました。
こうしたCMの効果もあり、2代目フリードは8年間というロングライフにも関わらず、2022年にはミニバンの新車販売台数で第1位を獲得するなど、その人気はモデル末期でも止まるところを知らない状況でした。
振り返ってみると面白い、フリードのCM
本日は新型フリードの新CMに関するご紹介と、歴代モデルのCMを振り返ってみました。こうして振り返ってみると、今でも印象に新しい初代のCMから新作に至るまで、フリードで魅力の扱いやすいボディサイズや広い室内空間、そして誰もが楽しむことができるクルマであることが、よく現れているもので、意外にも歴代CMのテーマは似ているようで興味深く感じました。
ただし新型フリードのCMは、今まで以上のチャレンジングさを感じられます。たとえばCMソングに日本人アーティストの楽曲を初採用しているところです。こうした、歴代の良さを引き継ぎつつ新しい挑戦を感じさせる新型フリードのCM。ぜひご覧になった際は、本日ご紹介したことを少し振り返りながらご覧いただければと思います。