ガソリンエンジンの主力は1.5L MHEVユニットに統一
現行型となる第8世代ゴルフが日本市場に投入されたのは、2021年のこと。コンパクトカーという比較的ベーシックなカテゴリーにあって、現代のクルマが求められる「電動化」「運転支援機能の強化」「デジタル化」というトレンドを十二分に盛り込み、セグメント自体のクオリティアップを力強く牽引してきました。
改良された新型もまた、そのトレンドに則りながら着実なグレードアップを図っています。そういう意味でもっとも注目すべきは、インフォテインメントシステムの刷新でしょう。
搭載される最新のインフォテイメントシステム「MIB4」は、「IDA(アイダ)ボイスアシスタント」と呼ばれる音声コントロール機能が搭載されています。外部のクラウドに接続することなく車載コンピューター内で音声指示を認識、処理するため、レスポンスが素早いのも特徴。オーディオやエアコンなど多くの車両機能の操作に対応しています。
前方視界を遮らない位置に、ややドライバー側にオフセットされた状態で固定されるのが、12.9インチ大型タッチディスプレイです。エアコンの温度やオーディオの音量など頻繁な操作に対しては、ディスプレイ下部のバックライト付きタッチスライダーバーで対応。素早い設定を可能にしました。
走行性能の進化に関する最大のトピックは、1L eTSI 直3エンジンの設定が廃され、5ドアに設定されるGTIを除くガソリンエンジンモデルが、すべて最新世代のEA211 evo2エンジンを搭載していることでしょう。
統一された1.5L eTSI 直4エンジン×48V マイルドハイブリッドシステムはグレードによって、85kW(116ps)/220Nm<Active Basic/Active>と110kW(150ps)/250Nm<Style/R-Line>の出力が異なるふたつの仕様が使い分けられます。
一方、2.0 L TDIクリーンディーゼルエンジンは4つのグレード(Active Basic/Active Advance/Style/R-Line)すべてが110kW(150ps)/360Nmを発生。エンジンラインナップとグレード展開は、ゴルフ/ゴルフ ヴァリアントともに同じです。
ちなみにハッチバックモデルのGTIに搭載される2L TSIユニットは、195kW(265ps)/370Nのハイスペックを誇ります。新型ゴルフ/ゴルフ ヴァリアントの予約受付は2024年9月からを予定。出荷は2025年1月からとアナウンスされています。