日本市場に向けて一気にラインナップ充実を図るフォルクスワーゲンですが、新型ゴルフ/ゴルフ ヴァリアントはさらに「その先」に向けた期待感を煽ってくれそうです。欧州ではすでに、改良された「ゴルフ」の高い完成度に支えられたハイパフォーマンス仕様4タイプが発表されました。ベースモデルの大幅なクオリティアップは、さまざまな可能性を拡げることになりそうです。

ガソリンエンジンの主力は1.5L MHEVユニットに統一

現行型となる第8世代ゴルフが日本市場に投入されたのは、2021年のこと。コンパクトカーという比較的ベーシックなカテゴリーにあって、現代のクルマが求められる「電動化」「運転支援機能の強化」「デジタル化」というトレンドを十二分に盛り込み、セグメント自体のクオリティアップを力強く牽引してきました。

画像: 実用ハッチバックのベンチマークとして常に、コンパクトハッチバックの性能水準を引き上げ続けてきた。新型では、日本初採用となるイルミネーション付きVWエンブレムが、精悍なフロントデザインをよりいっそう際立たせる。

実用ハッチバックのベンチマークとして常に、コンパクトハッチバックの性能水準を引き上げ続けてきた。新型では、日本初採用となるイルミネーション付きVWエンブレムが、精悍なフロントデザインをよりいっそう際立たせる。

画像: IDA(アイダ)ボイスアシスタントは、デフォルトでは「Hello, IDA(ハロー・アイダ)」もしくは「Hello, Volkswagen」で起動。コマンドは任意の言葉に変更できる。

IDA(アイダ)ボイスアシスタントは、デフォルトでは「Hello, IDA(ハロー・アイダ)」もしくは「Hello, Volkswagen」で起動。コマンドは任意の言葉に変更できる。

改良された新型もまた、そのトレンドに則りながら着実なグレードアップを図っています。そういう意味でもっとも注目すべきは、インフォテインメントシステムの刷新でしょう。

搭載される最新のインフォテイメントシステム「MIB4」は、「IDA(アイダ)ボイスアシスタント」と呼ばれる音声コントロール機能が搭載されています。外部のクラウドに接続することなく車載コンピューター内で音声指示を認識、処理するため、レスポンスが素早いのも特徴。オーディオやエアコンなど多くの車両機能の操作に対応しています。

前方視界を遮らない位置に、ややドライバー側にオフセットされた状態で固定されるのが、12.9インチ大型タッチディスプレイです。エアコンの温度やオーディオの音量など頻繁な操作に対しては、ディスプレイ下部のバックライト付きタッチスライダーバーで対応。素早い設定を可能にしました。

走行性能の進化に関する最大のトピックは、1L eTSI 直3エンジンの設定が廃され、5ドアに設定されるGTIを除くガソリンエンジンモデルが、すべて最新世代のEA211 evo2エンジンを搭載していることでしょう。

統一された1.5L eTSI 直4エンジン×48V マイルドハイブリッドシステムはグレードによって、85kW(116ps)/220Nm<Active Basic/Active>と110kW(150ps)/250Nm<Style/R-Line>の出力が異なるふたつの仕様が使い分けられます。

一方、2.0 L TDIクリーンディーゼルエンジンは4つのグレード(Active Basic/Active Advance/Style/R-Line)すべてが110kW(150ps)/360Nmを発生。エンジンラインナップとグレード展開は、ゴルフ/ゴルフ ヴァリアントともに同じです。

ちなみにハッチバックモデルのGTIに搭載される2L TSIユニットは、195kW(265ps)/370Nのハイスペックを誇ります。新型ゴルフ/ゴルフ ヴァリアントの予約受付は2024年9月からを予定。出荷は2025年1月からとアナウンスされています。

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