ホンダは2024年7月18日、新型燃料電池自動車「CR-V e:FCEV(シーアールブイ イーエフシーイーブイ)」を2024年7月19日に発売することを発表した。

駆動ユニットを統合することでスペース効率を向上

CR-V e:FCEVでは、コアとなる燃料電池(FC)スタックを刷新するとともに、補機類の合理化や低消費電力化を徹底。新構造のセルユニットの採用や生産性の向上などにより、クラリティFUEL CELLに搭載されていた従来システムに対しコストを3分の1に削減している。

画像: 質の高いモダンなインテリアと、シンプルな操作性を両立。

質の高いモダンなインテリアと、シンプルな操作性を両立。

また、耐食材料の適用や劣化抑制制御により、耐久性を2倍に向上させたほか、耐低温性も大幅に向上している。このFCシステムは、ホンダとゼネラルモーターズ(GM)が共同開発し、両社の合弁会社であるFuel Cell System Manufacturing, LLC(米国ミシガン州)で製造される。

CR-V e:FCEVは歴代のCR-Vが培ってきた、SUVならではのゆとりの空間を確保するために、FCシステムとプラグイン機能の2つの主要メカニズムを搭載するスペース効率を徹底的に追求。その上で、乗員が使い勝手のよさや安心感を実感できる工夫を施している。

しっとりとしていて滑らかな触感のステアリングホイールには、シンセティックレザーを使用。新形状のグリップへの巻き込み調整を行うことで、本革と同等の見た目に仕立てている。

まずはFCスタックを核とするFCシステムと、モーターやギアボックス、PCU(パワーコントロールユニット)を一体化した駆動ユニットを組み合わせ、フロントフード下に集約することで居住スペースへの影響を最小化した。

そして荷室部分に設置された水素タンクを棚状の平らな面で覆い、この上面から荷室の後端まで収納スペースを広げることができるフレキシブルボードを設定し、荷室を上下2段に分けて使用可能としている。

画像: シートにはバイオ素材を採用している。後席は3人掛けで5人乗りとなる。

シートにはバイオ素材を採用している。後席は3人掛けで5人乗りとなる。

画像: フレキシブルボードの下にも空間がうまれるため、荷物2段に分けて収納することができる。

フレキシブルボードの下にも空間がうまれるため、荷物2段に分けて収納することができる。

モーターならではの爽快なドライビングを実現

画像: 力強く滑らかなアクセルレスポンスに加えて、コーナリング時のロールが少なく、一体感のあるハンドリングを実現。

力強く滑らかなアクセルレスポンスに加えて、コーナリング時のロールが少なく、一体感のあるハンドリングを実現。

SUVとしての安心感や快適性と、操る楽しさを兼ね備えるCR-Vをベースに、モーター駆動によるFCEVならではのスムーズでトルクフルな走りを追求。

また、重量物である水素タンク2本と大容量バッテリーを含むIPU(インテリジェントパワーユニット)を可能な限り低く、かつ車両中心近くに搭載する低重心レイアウトにより、重厚で上質な乗り味とリニアなハンドリングを実現している。

また、サスペンションには、入力に応じて減衰力を変化させ、操縦安定性と乗り心地を高い次元で両立する振幅感応型ダンパーを採用。細かな振動を吸収して快適な乗り心地を提供するとともに、コーナリングでは進入から立ち上がりまでコントロールしやすい優れた接地性を発揮する。

画像: 振幅感応型ダンパーを採用し、上下動の少ないフラットな乗り心地を実現。

振幅感応型ダンパーを採用し、上下動の少ないフラットな乗り心地を実現。

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