最大で一般家庭の約4日分の電力を供給することも可能
充電については、フロントフェンダーに設置されたAC充給電コネクターは、日本と米国における普通充電の規格である「SAE J1772」を採用。普通充電は6.4kWに対応し約2.5時間で満充電が可能となる。また、AC200V電源に加えAC100V電源での充電にも対応している。
また、普通充電口に差し込んでAC100V電力が取り出せるAC車外給電用コネクター「Honda Power Supply Connector(パワーサプライコネクター)」を標準装備としており、1500Wまでの消費電力に対応し、アウトドアなどのレジャーや停電時の電源として活用できる。
さらに荷室内に設置されたCHAdeMO方式のDC給電コネクターに「Power Exporter e:6000(パワーエクスポーターイー6000)」、「Power Exporter 9000(パワーエクスポーター9000)」などの可搬型外部給電機を接続することで、最大で一般家庭の約4日分の電力を供給することも可能。
災害時の非常用電源として、自宅や避難所、小規模のオフィス・店舗などで利用できるほか、排出ガスもなく音も静かなので、屋内のイベントなどにも活用が可能となる。
移動の用途や運転状況に合わせて賢く使い分け
CR-V e:FCEVは水素による発電電力と充電バッテリーからの電力を組み合わせ有効に活用する、エネルギーマネジメントモードを装備している。
日常走行ではバッテリーに蓄えた電気のみでEV走行、休日のレジャーなどではFCが発電する電力も合わせて長距離ドライブ、といった移動の用途や運転状況に合わせてエネルギーの使い方を選択できる。
センターコンソールに設置されたeボタンで「AUTO」「EV」「SAVE」「CHARGE」の各モードが選択可能だ。
そのほかにもスマートフォン感覚でナビゲーションやオーディオなどの操作を快適に行える「Honda CONNECTディスプレー」に、FCEVならではの以下のような機能を追加している。
①水素ステーションの稼働状況がリアルタイムでわかる「水素ステーション検索機能」
②充電に使用する電流量を調節することで合計電力量を契約アンペア以下に抑制する「充電電流設定」
③あらかじめ設定した水素残量になると自動で給電を停止し、車外給電などでの水素の使い過ぎを防ぐ「給電下限水素残量設定」
CR-V e:FCEVは燃料電池自動車(FCEV)の普及促進に協力している自治体や企業、ならびに一般ユーザーへリース形式で販売する。1グレードのみで、車両価格は809万4900円。