2024年7月26日(現地時間)、F1第14戦ベルギーGPがスパ・フランコルシャンサーキットで開幕する。常勝を誇ってきたレッドブルがここにきてまさかの3連敗を喫し、チャンピオンシップは風雲急を告げる事態になってきた。なお、今年のベルギーGPはスプリントフォーマットではなく、通常のレースフォーマットで行われる。

今年は路面が再舗装されたことでタイヤ戦略に変化も

ベルギーGPの舞台となるスパ-フランコルシャン・サーキット(Circuit de Spa-Francorchamps)はアップダウンの激しい山岳コース。

画像: スパ・フランコルシャンサーキットのコース図。鋭角的な1コーナー「ラ・ソース」、右に緩くカーブしながら高低差80mを一気に駆け上がる「オールージュ」、そのあとに続く「ケメルストレート」「レ・コンブ」、急激な下り坂の先にやってくる連続する左コーナー「プーオン」、最も標高が低い「スタブロ」など、有名なコーナーが散りばめられる。

スパ・フランコルシャンサーキットのコース図。鋭角的な1コーナー「ラ・ソース」、右に緩くカーブしながら高低差80mを一気に駆け上がる「オールージュ」、そのあとに続く「ケメルストレート」「レ・コンブ」、急激な下り坂の先にやってくる連続する左コーナー「プーオン」、最も標高が低い「スタブロ」など、有名なコーナーが散りばめられる。

急勾配をハイスピードで一気に駆け上がる「オールージュ」では大きなパワーが求められる一方で、急激な下り坂の先にやってくる連続する左コーナー「プーオン」などハイスピードでテクニカルな下りコーナーもあり、タイヤへの負担が大きく、ブレーキにも厳しく、ドライバーにとっては一瞬たりとも気の抜けないタフなサーキットとなる。

マシン的には高速セクションと中低速セクションの両方のバランスの取れたセッティングが求められ、タイヤマネージメントはもちろん、エンジン全開率が75%〜80%に達するため電気エネルギーのマネージメントも課題となる。

山岳コース特有の変わりやすい天候もやっかいで、コースコンディションは日によって変わるだけでなく、コース上のさまざまなポイントでグリップレベルが劇的に変化することもある。さらに、コース全長が7.004kmと長いためため、ドライタイヤからウェットタイヤに、またはその逆に切り替える適切なタイミングを判断する際にわずかなミスがあると、大きなタイムロスを招くことになる。予選ではさらにその判断が難しい。

また今年はコースが改修され、路面が再舗装されたためグリップレベルが向上し、ラップタイムが大幅に短縮される可能性は高い。

どのチームのマシンがこのコースに合っているかの判断は難しいが、パワーサーキットであるシルバーストン・サーキットでの走りを見ると、マクラーレン、メルセデスが速そうだ。

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