住友ゴムは2024年7月22日、ゴムの特性を変えることができる新技術「アクティブトレッド」を搭載した初の市販モデル、ダンロップ「シンクロウェザー」を発表しました。今回は技術・製品概要に加えて、実際にシンクロウェザーの実力を検証するべく試走会に参加した模様をレポートします。

アクティブトレッド搭載のオールシーズンタイヤ「シンクロウェザー」が登場

さて、真偽を問いたくなるほどゴムにとって革命的な技術「アクティブトレッド」を搭載した市販製品がついに登場しました。その名も「シンクロウェザー」です。ダンロップから2024年10月1日に発売されるこれは、アクティブトレッドの技術を初めて採り入れたオールシーズンタイヤです。オールシーズンタイヤとは、ドライ路面における性能を確保しながら、スタッドレスタイヤに近いパターン特性を備えることで雪や氷の上でも走ることができる、いわば万能タイヤです。

画像: 2024年10月1日に発売を予定するダンロップの「シンクロウェザー」。ダンロップで最も高価格帯を狙う次世代のオールシーズンタイヤとして注目が高まる。

2024年10月1日に発売を予定するダンロップの「シンクロウェザー」。ダンロップで最も高価格帯を狙う次世代のオールシーズンタイヤとして注目が高まる。

シンクロウェザーは、アクティブトレッドに最適化したトレッドパターンを採用し、すべての路面状況に適した工夫が凝らされています。たとえばウエットでの高い排水性や、雪上での排泄性を高める「V字構造」のパターンを採用するほか、氷上性能で必要なエッジ成分(氷をひっかく細かな構造)を確保しています。

これを聞くと、スタッドレスタイヤにかなり寄せたオールシーズンタイヤなのでは?と思う方もいらっしゃるでしょう。実際シンクロウェザーを確認すると、そのパターンから非常にスタッドレスタイヤに近い風貌を感じさせます。ですが通常スタッドレスタイヤでドライ路面を走ることは、かえって柔らかすぎるタイヤによってグリップ力が低下するため危険とされています。そこでシンクロウェザーではドライ路面、すなわち温かい路面ではこれらのパターンの剛性を最適化して、とくにショルダー部分の剛性を高めているとのことで、安心してドライ路面でも走行ができるといいます。またオールシーズンタイヤが不得意とするノイズに関しても、パターン構造の工夫によって低減しているということです。

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