2024年8月1日〜4日(現地時間)、世界ラリー選手権(WRC)第9戦ラリー・フィンランドがユバスキラを起点としたグラベル(未舗装)路で開催され、トヨタのセバスチャン・オジェが優勝。2位にはヒョンデのティエリー・ヌーヴィル、3位にはMスポーツ・フォードのアドリアン・フルモーが入った。勝田貴元(トヨタ)は金曜日にリア足回りを損傷させてデイリタイア、その後再出走したものの41位に終わった。

トヨタ3連勝もチャンピオン争いは2冠とも厳しい状況に

ラリーはそのままチームメイトのオジェが優勝。トヨタとしてはこれで3連勝となったが、エバンス、ロバンペラが無得点に終わったことで選手権の様相は大きく動いた。

画像: トヨタ、ヒョンデ、Mスポーツ・フォードが表彰台を分けあったラリー・フィンランド。トヨタにとっては表彰台独占も見えていただけに残念な結果となった。

トヨタ、ヒョンデ、Mスポーツ・フォードが表彰台を分けあったラリー・フィンランド。トヨタにとっては表彰台独占も見えていただけに残念な結果となった。

ドライバーズ選手権では、タナック、エバンスがともにリタイアに終わったことでランキング首位のヌーヴィルが2番手に浮上してきたオジエとの差を27点にまで拡大。一方、マニュファクチャラーズ選手権でも、首位ヒョンデに1点差に迫っていたトヨタが得点対象の2台を失ったことでその差を20点に広げられてしまった。

今年のポイントシステムではポイント差を一気に縮めることは難しく、残るラリーはわずか4戦。ラリーでは優勝したとはいえ、今回の“ホームラリー”はトヨタにとっては厳しい結果となってしまった。

次戦WRC第10戦アクロポリス・ラリーは、9月5日〜8日、ラミアを起点としたグラベル(未舗装)路で開催される。ステージの路面はここ3戦のスムースでフラットなグラベルと異なり、大きな石が転がる山岳ステージは路面が荒れているところも多く、気温も高いため、クルマにもタイヤにも選手にも厳しい「ラフグラベル・ラリー」として知られている。(文:新村いつき)

2024年 WRC第9戦ラリー・フィンランド リザルト

2024年 WRC第9戦ラリー・フィンランド 結果

1位:S.オジェ(トヨタ GRヤリス ラリー1ハイブリッド)2h25m41.9s
2位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ i20N ラリー1ハイブリッド))+40.1s
3位:A.フルモー(フォード・プーマ ラリー1ハイブリッド)+1m14.1s
4位:S.パエリ(トヨタ GRヤリス ラリー1ハイブリッド) +1m54.5s
5位:O.ソルベルグ(シュコダ ファビアRS ラリー2)+8m15.5s
6位:J.ラトラバ (トヨタ GRヤリス ラリー2)+8m54.5s
7位: L. ヨーナ(シュコダ ファビアRS ラリー2) +9m29.4s
8位:M.ヘイキーラ(トヨタ GRヤリス ラリー2) +9m32.0s
9位:N.グライジン(シトロエン C3 ラリー2) +9m51.2s
10位:G.リンナマエ (トヨタ GRヤリス ラリー2) +10m07.0s
────────
41位:勝田貴元 (トヨタ GRヤリス ラリー1 ハイブリッド)

2024年 WRCドライバーズランキング(第9戦終了時)

1位 T.ヌーヴィル(ヒョンデ)168
2位 S.オジェ(トヨタ)141
3位 O.タナック(ヒョンデ)137
4位 E.エバンス(トヨタ)132
5位 A.フルモー(Mスポーツ・フォード)119
6位 K.ロバンペラ(トヨタ)86
7位 勝田貴元(トヨタ)76

2024年 WRCマニュファクチャラーズズランキング(第9戦終了時)

1位 ヒョンデ 395
2位 トヨタ 375
3位 Mスポーツ・フォード 207

This article is a sponsored article by
''.