改良された新型メルセデス・ベンツEQA 250+に、公道で試乗。「ちょうどいいサイズと使い勝手」をコンセプトに、2021年4月から日本で発売されているSUVタイプのフルバッテリーEVですが、なるほどこれはサイズ感に限らず、いろんな意味で「ちょうどいい」仕上がりと言えそうです。(写真;メルセデス・ベンツ 日本)

洗練されたたたずまい。ほど良いキビキビ感でストレスフリーだ

乗り込む前の試乗車の印象は、少しすっきりしたかな・・・というもの。フロントグリルに配された立体的なスターパターンをはじめ、フロントバンパーなどが変更されていますが、全体的にはアナログ感が薄れ、より「電気自動車らしい」先進的なアピアランスに生まれ変わっています。

画像: インテリアには、新世代のステアリングホイールを採用。ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定など、ドライビングアシスタンスパッケージの設定を手元で完結できる。

インテリアには、新世代のステアリングホイールを採用。ナビゲーションやインストルメントクラスター内の各種設定など、ドライビングアシスタンスパッケージの設定を手元で完結できる。

AMGラインパッケージはホイールアーチが、従来のブラックからボディ同色に変更されたことで、未来感が増しています。総じて従来型に感じられた「やっぼたさ」がほどよく洗練されているように思えました。

乗り味はマイルドな中にも芯の通った、安心感を抱かせるものでした。最大トルクのプラス分を明確に力強さとして感じることはありませんが、アクセルワークに対するツキの良さは類まれな扱いやすさへとつながっています。

同時に試乗したEQB350 4MATICの292ps/520Nm版に比べればもちろん、加速感やスピードの伸びで明らかに劣っています。それが逆に街中では、無駄にアクセルワークに気をつかうことなくほど良いキビキビ感を楽しむことができます。

従来型でも5段階の手動設定が可能な回生ブレーキの巧みな制御が好印象でしたが、改めてその恩恵を実感できます。とくに、効率的な回生制御前走車との車間距離、登坂・降坂などの道路状況などを加味し、最適な強度のブレーキ回生を制御する「D Auto」と合わせると、その運転感覚は常に自然で安心できるものです。

V2H/V2L(外部給電)への対応など、電気自動車ならではの競争力も高められたことで、新型EQAがさらに「マイカーのスマートな選択肢」となったことは、間違いなさそうです。

メルセデス・ベンツ EQA250+ 主要諸元

画像: メルセデス・ベンツ電気自動車の最新デザインを踏襲。立体的なスター パターンをあしらった「フロントグリル」に統合されたフロントフェイスが与えられた。

メルセデス・ベンツ電気自動車の最新デザインを踏襲。立体的なスター パターンをあしらった「フロントグリル」に統合されたフロントフェイスが与えられた。

●全長×全幅×全高:4465×1835×1610mm
●ホイールベース:2730mm
●車両重量:1980kg
●モーター:交流誘導電動機
●最高出力:140kW(190ps)
●最大トルク:385Nm
●バッテリー総電力量:70.5kWh
●WLTCモード航続距離:591km
●駆動方式:FWD
●タイヤサイズ:235/55R18
●車両価格(税込):771万円

This article is a sponsored article by
''.