存在感あふれる内外装と俊足をアピールする「GTX」
フォルクスワーゲンのBEV(電気自動車)の進化の加速度は年々増すばかりだ。その中でもBEV最上級グレード「ID.7」の動きが活発だ。ここでは、2024年6月に「ID.7」の新たなファミリーとなった「GTX」と「プロS」の魅力に焦点を当ててみることにする。
![画像: 高級感とスポーティさが高次元で融合したフロントまわりのデザイン。(GTX)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/08/21/e4ec23dd24491357ba7d7efa6421cc4e17b76762_xlarge.jpg)
高級感とスポーティさが高次元で融合したフロントまわりのデザイン。(GTX)
まずは「GTX」だが、このモデルは「ID.7」ファミリーのフラッグシップとして位置付けられる。ボディタイプは、他のファミリーと同様にセダンとツアラー(ワゴン)の2タイプを要し、ハニカムグリルに組み込まれたバンパーがエクステリアの格別感を演出している。
ヘッドライトは、IQ.LIGHT LEDマトリックスを採用しリアライトは3D LED。ともにフォルクスワーゲンのロゴが映し出される。足元は20インチのアルミホイールが標準となるが、21インチの選択肢もある。
![画像: フロントシートのバックレストに刻まれた、レッドの「GTX」の文字が鮮烈だ。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/08/21/9ff1154fb2fb3bf1b03350e858e1ae5ca1c91bfe.jpg)
フロントシートのバックレストに刻まれた、レッドの「GTX」の文字が鮮烈だ。
インテリアは、レッドがアクセントとして使われる。フロントシートのバックレストの「GTX」の文字や、ステアリングのセンターに配されたトリムが代表例だ。そして、アンビエントライトは30色から選ぶことができる。
気になるモーター最高出力は340ps(250kW)。駆動は4WDで、WLTP航続距離はセダンが595kmでツアラーが584 kmとなる。ちなみに、0→100km加速はセダンが5.4 秒でツアラーが 5.5秒だ。
航続距離709kmで快適装備も充実の「プロS」
「プロS」もボディタイプはセダンとツアラーのふたつで、その最大の特長はロングレンジだ。70kWhと80kWhのバッテリーが用意されるが、86kWhではセダン、ツアラーともに709kmの航続距離(WLTP)が可能となる。70kWhバッテリーでは、双方690kmの航続距離(WLTP)だ。
![画像: 航続距離709kmのアドバンテージはかなり大きい。(プロSセダン)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/08/21/1aadaae9a4b797ae772b9d669d2e80e35cf2a004_xlarge.jpg)
航続距離709kmのアドバンテージはかなり大きい。(プロSセダン)
200kWの充電に対応しているのも大きな魅力のひとつだ。従来からある「プロ」が175kWなのでその差は大きく、10%から80%までの充電を約26秒ですますことができる。ちなみに、86kWhバッテリーは「GTX」にも搭載されている。
「プロS」は快適性にもこだわりをみせる。「エレクトリック ビジネスクラス」を標榜する静粛性を追求したインテリアには、シートマッサージやインテリジェント オートマチック エアコンディショナーが装備され、乗員にその恩恵を与えようと待ち構えている。
![画像: 快適重視のインテリア。シートマッサージやインテリジェント オートマチック エアコンディショナーなどが備えられている。(プロS)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/08/21/28811224591e0413ccba0cb18d8905738ed949d6.jpg)
快適重視のインテリア。シートマッサージやインテリジェント オートマチック エアコンディショナーなどが備えられている。(プロS)
フラッグシップでスポーツ志向の「GTX」と快適なロングツーリングが楽しめる「プロS」、それぞれ性格は異なるものの、「ID.7」ファミリーの頼もしい新顔であることは間違いなさそうだ。