2024年9月1日(現地時間)に行われたF1世界選手権第16戦イタリアGPは、マクラーレン大本命という下馬評をよそにフェラーリのシャルル・ルクレールが優勝、モンツァサーキットは熱狂の渦に包まれた。どうしてこんな番狂わせが起きたのか、F1にタイヤを供給するピレリが分析する。

レッドブルは失速。グリップの不足が課題か

ちなみに、ダニエル・リカルド(RB)はユーズドのハードタイヤで42周を走っており、ハードタイヤの持ちが良かったことを示している。左フロントのグレイニングが大きかったが、ハードとミディアムの両方で左リアはそれほど顕著ではなかった。

画像: イタリアGP後にピレリが公開した分析データ。ミディアムタイヤに比べハードタイヤの持ちは意外とよく、最終ラップにノリスがハードタイヤでファステストラップをマークしている。

イタリアGP後にピレリが公開した分析データ。ミディアムタイヤに比べハードタイヤの持ちは意外とよく、最終ラップにノリスがハードタイヤでファステストラップをマークしている。

なお、これまで圧倒的な走りを見せていたレッドブルの失速は深刻で、予選でマックス・フェルスタッペンは7番手、セルジオ・ペレスは8番手。決勝ではフェルスタッペンが6位、ペレスは8位とふるわなかった。ライバルたちの進化も大きいのだろうが、ドライバーはグリップ不足を訴えており。次戦のアゼルバイジャンGP(9月13〜15日)までにどう立て直すか注目される。

2024年F1第16戦イタリアGP決勝 結果

1位 16 C.ルクレール(フェラーリ) 53周
2位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)+2.664s
3位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+6.153s
4位 55 C.サインツ(フェラーリ )+15.521s
5位 44 L.ハミルトン(メルセデス) +22.820s
6位1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT))+37.932s
7位63 G.ラッセル(メルセデス)+39.715s
8位11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+54.148s
9位 23 A.アルボン(ウイリアムズ・メルセデス)+67.456s
10位20 K.マグヌッセン(ハース・フェラーリ)+68.302s
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13位 3 D.リカルド(RB・ホンダRBPT)+93.452s
リタイア 22 角田裕毅(RB・ホンダRBPT)
ファステストラップ 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)

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