2024年9月12日、ホンダのハッチバックモデル「シビック」がマイナーチェンジされて登場した。2021年に登場した現行11代目シビックは、ホンダのクルマづくりの基本である「人中心」の考え方を掘り下げ、乗る人すべてが「爽快」になることを目指して開発されたモデルで、今回のマイナーモデルチェンジでは、フロントフェイスをより端正なデザインに変更するとともに、軽快な走りを目指した新グレード「RS」が設定された。
初代シビックRSを思い起こさせる「RS」グレードの復活
今回のマイナーチェンジで登場した新グレード「RS」は、1.5Lガソリンターボエンジンに、6速マニュアルトランスミッション(MT)、走りの性能を突き詰めた専用のサスペンションを採用したスポーツモデル。
![画像: 新グレード「RS」。前後のRSエンブレム、ブラック化された各部が印象的だが、見た目は意外とシンプル。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/09/12/6acaa35990af5365b235509f79273ccd8345dd46_xlarge.jpg)
新グレード「RS」。前後のRSエンブレム、ブラック化された各部が印象的だが、見た目は意外とシンプル。
6速MTには、減速操作に合わせてエンジン回転数を自動で制御し、スムーズなマニュアル運転操作をサポートするレブマッチシステムを採用。また、慣性モーメントを30%低減したシングルマス軽量フライホイールを採用することで、素早い回転落ちを実現した。
ブレーキには、フロントディスクローターに大径化したRS専用ブレーキを採用。踏み始めからドライバーの意図する減速度を発生させ、コントロール性も向上させた。
このほか、4つのドライブモードスイッチ(NORMAL/SPORT/ECON/INDIVIDUAL)や、RS専用のウエルカムアニメーションが入った液晶メーターなども注目される。
走りの性能を突き詰めた「RS」は、デザインも精悍に仕上げられ、ブラック化されたヘッドライトリングやドアミラー、シャークフィンアンテナ、エキゾーストパイプフィニッシャー、ホイールナットを装備、「RS」エンブレムもこのモデルが特別なグレードであることを物語っている。
タイプRほど過激でなくてもいいがスポーティなシビックを求めていたユーザーにはぴったりの仕様で、タイプRとはまた異なる方向性のスポーツモデルとして人気を集めそうだ。
![画像: ブラック化されたエキゾーストパイプフィニッシャーを装備。「RS」エンブレムが特別なグレードであることをさりげなく主張する。](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783018/rc/2024/09/12/2051a18834187982836f8f72baf545fdc0ec4b83_xlarge.jpg)
ブラック化されたエキゾーストパイプフィニッシャーを装備。「RS」エンブレムが特別なグレードであることをさりげなく主張する。