2024年9月16日(フランス現地時間)、ルノー グループは電動バン「エスタフェット(ESTAFETTE)コンセプト」を発表した。2年後の市販化を目指している。

1959年に登場したモノスペース バンをインスパイア

画像: 斜め後方から見たエスタフェット コンセプト。外寸やパワートレーンなどスペックは公表されていない。

斜め後方から見たエスタフェット コンセプト。外寸やパワートレーンなどスペックは公表されていない。

「エスタフェット」の車名を知っている人は、かなりのクルマ好きといえるだろう。1959年に発表されたルノーのモノスペース バンで、現在の「トラフィック」のルーツにあたるモデルだ。エンジンやトランスミッションなどをフロントに搭載し、リアのすべてをラゲッジスペースとした、ルノー ブランドでは最初のモデルだ。

今回のエスタフェット コンセプトは、このエスタフェットをインスパイアして、今後のルノー電気自動車に対するビジョンを凝縮したモデルだ。ルノー グループ、ボルボ グループ、および 世界有数の海運会社であるCMA CGM グループによって設立された独立系企業のフレクシスが、エネルギー転換とラストワンマイルの物流における課題にどのように立ち向かうのかを垣間見ることができる。

エスタフェット コンセプトは都市向けにデザインされている。グラン カングーの全長、クリオ(日本名ルーテシア)の俊敏性、そしてトラフィック L1H2の積載量を兼ね備えた、コンパクトながら広々としたフル電動バンだ。その設計はプロドライバーのフィードバックに基づいて設計され、ニーズに合わせて調整された。作業を効率化し、安全性を高める。

エスタフェット コンセプトはコネクテッドカーでもある。アンペア社が開発したフレックスEバン プラットフォームのSDV(ソフトウエア ディファインド ビークル)アーキテクチャーを活用し、そのパフォーマンスとコスト効率の向上に重要な役割を果たす。リアルタイムでのアップデートや予知メンテナンスといった機能も統合され、使用コストを約30%削減する。

画像: エスタフェット コンセプトのインパネまわり。シンプルだがデジタル化は進んでいるようだ。両端の縦型モニターはドアミラー(カメラ)用。

エスタフェット コンセプトのインパネまわり。シンプルだがデジタル化は進んでいるようだ。両端の縦型モニターはドアミラー(カメラ)用。

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