2024年5月、クラシックカーの祭典「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」(イタリア・コモ湖畔)でお披露目され話題を振りまいた、BMWロードスターのコンセプトモデル「スカイトップ(Skytop)」がいよいよ市販モデルとして販売されることとなった。それも世界限定50台というレアさでだ。
0から100km/hを約3.3秒で駆け抜ける俊足の持ち主
BMWの新型ロードスター「スカイトップ(Skytop)」が、2024年5月にBMWが協賛を行うクラシックカーの祭典「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」(イタリア・コモ湖畔)でコンセプトカーとしてワールドプレミアされ、多くの愛好家たちの称賛を博したことは記憶に新しいところだ。
そして、このたび市販モデルとして、世界に向けて50台生産されることが決定した。しかも、すでに熱心なファンやコレクターによって購入予約が行われているという。ちなみに、1970年代初頭にモータースポーツ界を席巻し、バットモービルの名で親しまれた「3.0 CSL」へのオマージュとして2023年にBMW M社創立50周年を記念して登場したスペシャルな「3.0 CSL」も限定50台だった。
して、BMW「スカイトップ」がなぜにこれほどまでにファンやコレクターたちを熱狂させるのだろうか。それは、「507」や「Z8」などの伝説のBMWロードスターのDNAを受け継いでいるからだ。「Z8」を思い起こさせる、矢印のように尖ったボンネットやシャークノーズ、引き締まったテールを見ればうなずけるだろう。
パワーソースは、4.4L V8ターボエンジンを搭載。こちらも伝説のロードスターにならってブランド最強のものが採用され、最高出力625ps(460 kW)を発揮する。組み合わされるトランスミッションは8速ATで、駆動は先進のAWDシステムであるxDriveが担う。これらの相乗効果により、0から100km/hまでを約3.3秒で駆け抜けるパフォーマンスを獲得している。