車高30mmアップでもFFのみの設定となるA3オールストリート
アウディのコンパクトモデル「A3」には、ハッチバックの「A3スポーツバック」、4ドアの「A3セダン」のほかに、日本には設定のない「A3オールストリート」というクロスオーバーの設定が本国にはあるのをご存じだろうか。
このA3オールストリートは、A3スポーツバックをベースに車高15mm高くしたほか、タイヤのサイズアップにより最低地上高は30mmアップし、前後のオーバーフェンダーと専用のエアロをまとったコンパクトクロスオーバーだ。
アウディのラインナップの中でひとつ上のクラスになるA4には、同様に車高アップした「A4オールロード」というモデルがあるが、こちらはクワトロ(4WD)なのに対して、A3オールストリートはFFのみの設定となる。
現在の日本仕様のA3スポーツバック&セダンは、1Lガソリンマイルドハイブリッド直3ターボ(110ps)と2Lガソリン直4ターボ(190ps)の2タイプとなるが、本国では1.5Lガソリンマイルドハイブリッド直4ターボ(150ps)と2Lディーゼル直4ターボ(150ps)のラインナップのほか、A3スポーツバックには1.5Lガソリンプラグインハイブリッド(PHEV)直4ターボの設定がある。
このPHEVユニットが、本国のA3オールストリートにも拡大設定されることになった。
このPHEVユニットは150ps/250Nmを発生する1.5Lガソリン直4ターボエンジンに115ps/300Nmを発生する電気モーターをを組み合わせており、システム最高出力は204ps、システム最高出力は350Nmを発生する。
車名は「A3オールストリート40 TFSI e」となる。最高速度は225km/hに達し、140km/hまではモーターのみでの走行が可能だ。
バッテリーは総電力量25.7kWh(正味19.7kWh)で、この電気のみでWLTPサイクルで約140kmの長い走行距離を稼ぎ出す。
A3オールストリート40 TFSI eはドライバーがアクセルペダルから足を離すと、エンジンをオフにしながら、電気モーターが惰性走行モードで回生しながら走行する。