それは10年ほど前のこと。「スタイルも走りも納得いかねー!」と勝手にNGワード化していたLクラスミニバンがありました。ところがとある事情で日常的に乗り回すことになり、今や乗りつぶすつもりでお付き合い中。思い込みって怖い、といわけで【はじめます②】に引き続き「ちょいふる」なクルマと過ごす「ジョイフル」な物語「第0章その2」的なお話です。

意欲的だった3代目、4代目。だから5代目には疑問符が

相変わらず正確な日付は定かではありません。90年代後半の一時、「ミニバン」というジャンルにアレルギーがありました。当時、軽自動車のカスタム専門誌を担当していた、という背景があります。「デカくて背が高くて、運転してても楽しくない」と、決めつけておりました。

画像: ライバルに対抗するために「成長」せざるを得なかった?5代目は確かに、上級ミニバンに求められる「風格」を備えた新デザインに進化していた。一方でRB系2世代が備えていた独特のスポーティ感は、やはり薄れていたように感じられた、当時は。今、改めて駐車場に鎮座する「うちのオデッセイ」を眺めていると、素直に「カッコいい」と思う。我ながら不思議。(画像はイメージです)

ライバルに対抗するために「成長」せざるを得なかった?5代目は確かに、上級ミニバンに求められる「風格」を備えた新デザインに進化していた。一方でRB系2世代が備えていた独特のスポーティ感は、やはり薄れていたように感じられた、当時は。今、改めて駐車場に鎮座する「うちのオデッセイ」を眺めていると、素直に「カッコいい」と思う。我ながら不思議。(画像はイメージです)

だからこそ、2003年に発売された3代目ホンダ オデッセイ(RB1/2型)にはガツンとやられてしまいました。機械式立体駐車場にしっかり入る全高1550mmに、驚くほど伸びやかなフォルム、薄目でにらむような顔立ちだって先進的で見たことのないカッコよさ。

キープコンセプトで洗練感を増した4代目(2008年~、RB3/4型)を経て、さらに期待感が高まる5代目!が、しかし実際に登場した5代目(RC型)は、思ってたのと違う。そのあたり主に以下の3点について2013年の発表当時、不思議に思っていました。

不思議その⓵「超低床プラットフォーム」なのにどうして普通に背が高いの?
不思議その② 結局、便利だけど重量的にはネガティブなスライドドア??
不思議その③ ハイブリッド、設定しなくて大丈夫???

というわけで5代目は私の物欲メモリーにおいて「絶対、乗らねー」フォルダーに封印。しかしとある事情で、数年前からハンドルを握る機会が徐々に増え、いつの間にやら別に所有していた当時のマイカーよりも、長い時間をともに過ごす「相棒」になっていきました。

乗り始めたころのトリップは5万kmを過ぎたくらいでしたが、2024年の秋、めでたく10万kmを越えています。これもまたなにかのご縁でしょうか「食わず嫌いはいかんぞー」という神様の思し召しかもしれません。

深まる謎とともに後半、「不思議」の「答え合わせ」に続きます。

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