2nd Generation(1981-1994):エステート感覚の小型車
1981年9月に「ポロ ハッチバック」を名乗って登場した2代目ポロは、全長が3.66mに伸ばされリアエンドがスクエアな形状となり、小型ながらも十分なスペースを備えた2ドアワゴンとなった。初代同様、極めて軽量で、ベーシックグレードでは車重はわずか770kgしかなかった。
翌1982年には、オーソドックスなハッチバックスタイルを採るモデルが「ポロ クーぺ」として登場。「ポロ ハッチバック」とともに2本立てのラインナップとなる。
その後さらに、ドイツ最小のディーゼルエンジン、エントリーモデルの「ポロ フォックス」、セダンモデルの「ポロ ノッチバック」を追加するなどラインナップを拡大し、1987年には限定車「ポロ クーペ GT G40」も登場した。
「ポロ クーペ GT G40」は、革新的なスクロール型スーパーチャージャー「Gラダー」を搭載。「Gラダー」は1.3L 115psエンジンを最大限に活かし、このコンパクトなモデルを最高速195km/hまで押し上げ、ポロの歴史に画期的な出来事をもたらした。
1990年、2代目ポロは大幅なアップデートを受け、長方形のヘッドライト、空気力学的に設計された一体型バンパー、改良されたラジエーターグリルを装備。その後1994年まで、13年間にわたり270万台が生産された。
第2世代のユニークなモデルとしては、1992年に限定車「ポロ ジェネシス」が登場した。フォルクスワーゲンはイギリスのポップトリオ「ジェネシス」のヨーロッパツアーを後援したことがきっかけで開発されたモデルで、サウンドパッケージとともに、「Violet Touch Pearl Effect塗装」のボディカラーが話題となった。