サーキット走行が存分にエンジョイできる先進のM xDriveシステム
セダンのBMW「M3 CS」デビュー以来、いつかいつかと待たれたハイパフォーマンスワゴン「M3 CSツーリング」。いよいよその時が来た。
「M3 ツーリング」史に新たな1ページを加える「M3 CSツーリング」は、オーストリアのマウント・パノラマ・サーキットで、2025年1月30日(オーストリア・現地時間)に世界に向けその姿を現す。
「M3 CS」が4WDの「M3 Competition M xDrive 」をベースとしたように、「M3 CSツーリング」は「M3 Competition M xDriveツーリング」をベースとする。BMWのレーシングカーに注ご込んできたDNAが色濃く継承されていることはいうまでもないだろう。
搭載されるエンジンは3L直6ツインターボ。それぞれのターボチャージャーの最大過給圧は 2.1bar まで高められ、ベースモデルの最大出力を15kW/20hp 上回る405kW/550hp を7200rpmで発生する。最大トルクは6250rpm時で650Nmとなる。トランスミッションは8速ATが組み合わされる。
気になる走行性能は、0→100km/hまでを3.5秒で走り抜ける。0→200 km/h は11.7 秒。 スーパーカーであることは間違いない。ちなみに、Mドライバーズ パッケージに標準装備される特別エディション モデルの最高速度は、300km/h に制限される。
また、搭載のM xDriveシステムはリアアクスルのアクティブM ディファレンシャルと連携してスムーズは駆動配分を行うが、Mセットアップ メニューから 、エンジンパワーの大部分を後輪に伝達する4WDスポーツモードを選択することができる。
一方2WDモードもある。これはDSC (ダイナミック スタビリティ コントロール) システムを無効にし、FRドライブを楽しもうというものだ。
最高のパフォーマンス実現へ綿密に計算されたシャーシセッティング
「M3 CS ツーリング」のシャーシ技術は、エンジンの性能特性や車両全体のコンセプト、前後重量バランスを綿密に計算したうえで成り立っている。そのため、DSC システムと Mダイナミック モードの設定も、サーキットでのハードな走りに対応するものとされた。
アダプティブMサスペンションの電子制御ダンパーにも注目だ。Mサーボトロニック ステアリングと統合ブレーキ システムと同様に、モデル固有のセットアップが行われているのだ。
制動力を司どる、高性能Mコンパウンド ブレーキのキャリパーにもこだわりを見せる。レッドとブラックのどちらかを選べるるのだ。オプションとしてマットゴールドのM カーボンセラミック ブレーキも用意される。
ホイールは、マットゴールドブロンズまたはマットブラック仕上げのダブルスポークデザインの鍛造 Mアルミが奢られる。タイヤは、フロントが275/35 ZR19、リアが285/30 ZR20) が標準装備される。また、これらのタイヤが気に入らなければ、同じ寸法のスポーツ タイヤの無料オプションも利用で、ウルトラトラックタイヤもオプションで用意される。