2025年2月13日(現地時間)、WRC世界ラリー選手権第2戦ラリー・スウェーデンが開幕する。ラリーは真冬の森林地帯を舞台に行われ、未舗装路のステージは完全に雪で覆われたスノーコンディションとなる。2月13日夕刻にウーメオーをスタートするラリーは、2月16日、再びウーメオーに戻りフィニッシュを迎える。

昨年は大荒れ、出走順が早いドライバーは雪かき役を強いられることに

前戦ラリー・モンテカルロではトヨタのセバスチャン・オジェが圧巻の走りで優勝、2位にもエルフィン・エバンスが入り、トヨタが1-2フィニッシュを達成した。2025年シーズンはまずトヨタがチャンピオンシップをリードする形で始まったが、第2戦ラリー・スウェーデンはシーズン唯一の「フルスノーイベント」という特異なラリーで、しかもオジェが欠場することから、混戦模様となることが予想される。

画像: 昨年2024年のWRC第2戦ラリー・スウェーデンを制したエサペッカ・ラッピ(右)とヤンネ・フェルム(ヒョンデ i20N ラリー1)。

昨年2024年のWRC第2戦ラリー・スウェーデンを制したエサペッカ・ラッピ(右)とヤンネ・フェルム(ヒョンデ i20N ラリー1)。

また、昨年2024年のラリー・スウェーデンではヒョンデから参戦して優勝したエサペッカ・ラッピも、今年はエントリーなし。このラリーで優勝経験のあるカッレ・ロバンペラ、エルフィン・エバンス(トヨタ)、ティエリー・ヌーヴィル、オイット・タナック(ヒョンデ)が有力な優勝候補にあげられる。

昨年のラリー・スウェーデンは例年以上の大雪のコンディションとなり、前戦で優勝したヌーヴィル(ヒョンデ)と2位のエバンス(トヨタ)は、先頭&2番手スタートで雪かき役を強いられて、早々に優勝戦線から脱落。有利なスタート順だったロバンペラ(トヨタ)とタナック(ヒョンデ)もSS4でにコースオフを喫してデイリタイアとなってしまう。

優勝争いは勝田貴元(トヨタ)とラッピ(ヒョンデ)のマッチレースの様相を呈していたが、勝田がSS10でスノーバンクに激突、これで2位以下に大差をつけたラッピが独走のまま優勝を飾った。ラッピはトヨタ在籍時の2017年フィンランド以来の2勝目を挙げた。

画像: 昨年2024年のラリー・スウェーデンは、大荒れの展開となる中、エサペッカ・ラッピが大差をつけて優勝。雪と氷のラリーでは、出走順がひとつのポイントとなった。

昨年2024年のラリー・スウェーデンは、大荒れの展開となる中、エサペッカ・ラッピが大差をつけて優勝。雪と氷のラリーでは、出走順がひとつのポイントとなった。

昨年は出走順が大きなポイントなったが、今年2025年は出場選手の中でドライバー選手権ランキング最上位のエバンスが、木曜日・金曜日のステージでは一番手スタートで臨むことになる。 

【参考】2024年 WRC第2戦ラリー・スウェーデン 結果

1位:E.ラッピ(ヒョンデ i20N ラリー1 )2h33m04.9s
2位:E.エバンス(トヨタ GRヤリス ラリー1)+29.6s
3位:A.フルモー(フォード プーマ ラリー1)+47.9s
4位:T.ヌーヴィル(ヒョンデ i20N ラリー1 )+1m46.3s
5位:O.ソルベルグ(シュコダ ファビアRS ラリー2)+5m04.2s
6位:S.パヤリ (トヨタ GRヤリス ラリー2)+6m23.9s
7位:G.リンナマエ (トヨタ GRヤリス ラリー2) +6m26.4s
8位:R.コルホネン (トヨタ GRヤリス ラリー2) +6m48.1s
9位:M.ヘイッキラ (トヨタ GRヤリス ラリー2)+7m25.7s
10位:L.バルテッリ (トヨタ GRヤリス ラリー2)+7m37.7s
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39位:K.ロバンペラ(トヨタ GRヤリス ラリー1)
45位:勝田貴元(トヨタ GRヤリス ラリー1

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