「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、アストンマーティン ヴァンキッシュ(先代)だ。

アストンマーティン ヴァンキッシュ(2012年:ニューモデル)

画像: ボディ構造はアルミ押し出しをベースに、One-77譲りのカーボン製ボディパネルを使った第四世代のアストンマーティンだ。

ボディ構造はアルミ押し出しをベースに、One-77譲りのカーボン製ボディパネルを使った第四世代のアストンマーティンだ。

アストンマーティンの最高級GT(グランツーリスモ)「ヴァンキッシュ(Vankish)」が日本デビューを果たした(編集部註:2012年発表の2代目)が、それに先駆けて本国イギリスで国際試乗会が行われた。スペシャルモデルの「One-77」からインスパイアされた部分も多い、このスーパースポーツの走りを、その一端でもいいからあじわってみることにした。

スーパーカー少年(少女でもいいが)だった頃、憧れのブランドのひとつだったのがアストンマーティンというクルマ好きは少なくないだろう。フェラーリやランボルギーニと違って、スーパーカー然としていない独自のスタイリングに気品を感じる人は多い。英国の自動車メーカーの例に漏れず、息も絶え絶えだった時期もあったが、2001年に初代ヴァンキッシュが発表されてからは往時の活気を取り戻した。優美な伝統を受け継ぐブランドは、見事に復活を遂げた。

そんな思いを胸に、アストンマーティン発祥の地であるニューポート・パグネルに立ち、最上級GT「ヴァンキッシュ」の国際試乗会に参加することになった。近代的な外観に生まれ変わった工場の前に並ぶ新型ヴァンキッシュは、ハッとするほど美しい。

その佇まいは、今年(編集部註:2012年)6月のヴィラ・デステでお披露目されたコンセプトカー「AM310」のスタイリングが、そのまま市販車に落とし込まれていた。

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