モーターマガジン誌で好評連載の最新BEV長期レポート。2024年4月から6月まではアウディe-tron GT クワトロをテストした。全3回に渡ってお届けする。

気持ちが昂ぶる、筆者のアウディ愛

私が社会人になって最初に購入したクルマは、アウディ90(B2)だった。アウディ80の上級モデルとして登場したのがこのクルマである。デザインをとても気に入っていたのだが、当時積んでいた2L直列4気筒エンジンもアウディ90のキャラクターに合っていた。

そして次に購入したのがアウディ100(C3)である。それまで中古車を乗り継いでいたが、このアウディ100が人生初の新車購入だった。当時、排気量2000ccまでの自動車税は約4万円、しかし2000ccを超える排気量の自動車税は8万円を超えていた。このアウディ100の排気量は2.3Lだったので、たった300cc多いだけで高い自動車税を毎年払わなければいけないのは理不尽だと思っていた記憶がいまだに残っている。

結局、このアウディ100では10万km以上も走った。これまで20台近く所有してきたが、後にも先にも10万km以上も走った愛車は、このアウディ100だけである。今でもアウディ90や100は、もう一度所有してもいいかなと思っているクルマである。

画像: 全長4990mm×全幅1965mm×全高1415mm、ホイールベース2990mm。

全長4990mm×全幅1965mm×全高1415mm、ホイールベース2990mm。

航続距離に不満なく、性能には大満足

さて、eトロン GTだが、電気自動車専用のJ1プラットフォームを使っている。ちなみにこのJ1プラットフォームは、ポルシェのピュアEVであるタイカンと同じだ。

搭載する駆動用のリチウムイオンバッテリーの総電力量は93.4kWh。電気モーターの最高出力&最大トルクは390kW(530ps)/640Nm、WLTCモードの一充電走行距離は534kmとなる。

全長は4990mmと5mに近く全幅は1965mm、ホイールベースも2900mm、ホイールは前後ともに20インチなのだが、最小回転半径は5.5mなので小回り性能はとても高く、普段使いでも扱いずらさを感じる場面はない。

画像: LEDリヤコンビネーションライトには流れるように光るダイナミックターンインディケーターを搭載。

LEDリヤコンビネーションライトには流れるように光るダイナミックターンインディケーターを搭載。

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