走りは標準車と同じく軽快そのもの
走りは、右足の動きに合わせて速度をスーッと乗せていくのが好印象で、とてもスムーズだ。静粛性も高くしっかりと作り込まれていることがよくわかる。
ウインカーを出した方向に合わせてメーター内にカメラ映像が表示されることやカメラ&センサー類を使ったクルマ周囲のセンシング機能も高い安全性を担保してくれている。出力&トルク、そして足まわりにベース車からの変更はなく、スポーティな走りはKONAらしいもの。
しかし、エクステリア&インテリアが全体的にスポーツ志向の高められているNラインということであれば、もう少し差別化されていてもいいのではないだろうか。とはいえ、ベース車となるKONAラウンジの価格が489.5万円、KONA Nラインが506万円。その差は16.5万円なので、これだけの装備品を考えるとかなりお買い得感のある価格設定であるとも言えるだろう。

日本の環境で扱いやすいボディサイズも特徴のKONA。コンパクトだが最高出力150kW(204ps)最大トルク255Nmと必要にして十分なスペックを持っている。
それでもIONIQ 5 Nほどではないにしても、足まわりのセッティングが選べたりエレクトリックスポーツサウンドなどによる高性能感の演出はもう少しあっても良かったかもしれない。このあたりは、今後の改良に期待したいところだ
コナ Nライン 主な専用装備
●専用デザイン フロント&リアバンパー
●専用ウイングタイプ リアスポイラー
●専用デザイン 19インチ アルミホイール
●ブラックアウト ドアミラーカバー
●専用本革巻ステアリングホイール(Nロゴ、レッドステッチ)
●専用全席メタル ドアスカッププレート
●専用アルカンターラ+本革コンビシート(レッドステッチ)
●専用インテリア(Nロゴ、レッドカラーアクセント)
ヒョンデ コナ Nライン 主要諸元
●全長×全幅×全高:4385×1825×1590mm
●ホイールベース:2660mm
●モーター:交流同期電動機
●最高出力:150kW(204ps)/5800-9000rpm
●最大トルク:255Nm(26.0kgm)/0−5600rpm
●バッテリー総電力量:64.8kWh
●WLTCモード航続距離:541km
●駆動方式:FWD
●タイヤサイズ:235/45R19
●車両価格(税込):506万円