日本ばかりでなく世界中で売れ続けているポルシェのベストセラーSUV、マカンが2世代目になった。今回登場したのはマカン4とマカンターボの2モデルだが、どちらもフルエレクトリックモデル。その完成度はとても気になるところである。

このエレクトリックSUVを世界中が目標にするだろう

これまで多くのBEVに試乗したが、マカンエレクトリックは、その中でもトップクラスとなるスポーツカー的なパフォーマンスをみせてくれた。とくにマカンターボのそれは圧倒的なもので、さすがポルシェファミリーの一員だと改めて感じられた。

画像: マカン4、マカンターボとも4WDシステムを搭載するが、電子制御式トラクションマネジメント(ePTM)がスリップを検知すると10mm秒以内に駆動力を配分、安定と安全を提供してくれる。

マカン4、マカンターボとも4WDシステムを搭載するが、電子制御式トラクションマネジメント(ePTM)がスリップを検知すると10mm秒以内に駆動力を配分、安定と安全を提供してくれる。

前後重量配分は、マカン4の50:50に対してマカンターボは48:52とやや後輪寄りにし、よりトラクションをかけるようにしている。この違いが、前者を実用性の高いマルチSUV、後者をスポーツカーというポジションにしている。街中の低速域では静粛性も高くとても高級感がある。乗り心地はやや硬めなものだが、これはICEマカンと同様で似たような印象だ。締まった足まわりという表現が正しいだろう。

ワインディングロードでの走りは実に痛快。装着されているリアアクスルステアリングの効果もあり、ボディの大きさを感じさせないハンドリングとなり、その気になればかなりハイペースで走ることができる。身体とマカンが一体化したようなダイナミックなドライブフィールが味わえ、ペダルやハンドル操作に瞬時に反応する様子は、ICEモデルよりも強い。また回生性能も最大240kWあり、長い下り坂などでは十分な充電量の回復ができた。

新型マカンは、走る歓びや満足感がとても高く、ICEからフルエレクトリックへ大きく舵をきったベストセラーSUVは、正真正銘ポルシェそのものであると言えるものだ。今後は、世界中のSUVが、このマカンエレクトリックを目標にすることだろう。

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