ルノーのBEV(電気自動車)「メガーヌE-TECH」がブラッシュアップされた。内装がスポーティな「エスプリ アルピーヌ」仕様となるとともに、アクセルペダルのみで加減速ができる「ワンペダル」機能の追加も行われている。また、電力を電力気会社の送電網に送り返すことのできる双方向11kW充電器が標準で備えられ(電力会社との契約が必要)、内蔵のV2Gテクノロジー(BEVを電力インフラとして使用)との相乗効果で、電気料金のコスト削減が図れるようになった。
後付けの可能性を残す「ワンペダル」機能
加減速をアクセルペダルひとつで行える「ワンペダル」機能の追加も行われた。その効果は、効率的な運転操作だけではなく、ブレーキパッドの摩耗を減らすとともに、回生されたエネルギーを利用しての航続距離延長にもつながる。

「ワンペダル」機能の追加で、航続距離の延長も期待できる。
「ワンペダル」機能は、近々に「サンク」と「セニックE-Tech」へと拡大する予定だ。また、「キャトル」は発売と同時に利用でき、2024年3月以降に製造された「メガーヌE-Tech」に関しては後付けの可能性が残されている。
電力を電気会社の送電網に送り返すことのできる双方向11kW充電器が、標準装備されたことも忘れてはいけない。これは、電気会社との契約が必要になる機能だが、フランスの電力会社との間ではすでに結ばれている。
これにより、内蔵のV2Gテクノロジー(BEVを電力インフラとして使用)との相乗効果で、電気料金のコスト削減が期待できるという。具体的には、ピーク時には充電を停止し、価格が高く需要が高い時間帯には電力をグリッドに送り返すことができるからだ。