さらに洗練された一体感を目指してリセッティング
トヨタ スープラが17年ぶりの「復活」を果たしたのは、2019年のこと。日本車離れしたグラマラスなフォルムにニュルブルクリンクで鍛えられたパフォーマンスを秘めたスープラは、その特別な存在感を誇るかのように「GR」を冠してデビューした。

改良型RZグレード。フロントにはホイールアーチフラップを追加している。

ダックテールタイプのカーボンリヤスポイラーを新採用。
以降、一部改良モデルを投入しながら進化し続けてきたが、いよいよその生産が終了するに当たって、最後の改良が施されることになった。ブラッシュアップは多岐にわたる。ボディ・シャシー性能をはじめ、サスペンションセッティング、空力性能、ブレーキ性能に加え、アクティブデファレンシャルやEPSの制御にまで手が加えられている。
エクステリアに関しては、フロントにホイールアーチフラップを追加。ダックテールタイプのカーボンリヤスポイラーと合わせて、差別化が図られている。前後の空力バランスとダウンフォースを最適化することで、ここでも接地性やハンドリングの向上が図られている。マットブラックのホイールが、さらなる精悍さを演出する。
スポーティさと上質感を高めているのは、インテリアのアレンジだろう。アルカンターラ+本革シート表皮を採用するドライバーズシートは、シートベルトの赤色がアクセントとして走りへの期待感を刺激してくれる。6速マニュアルトランスミッションでは、シフトノブのリングやステッチにも赤色が配されている。
搭載される直列6気筒ターボエンジンは、最高出力387ps/最大トルク500Nmを発生。6速MTのほかに8速スポーツオートマチックも設定されるが、価格はどちらも800万円となる。

スープラ RZグレード 一部改良モデル 車両概要。