ボディ、サスペンションまわりの「最適化」に手抜きなし
ボディ・サスペンションまわりはハンドリングの精密感、コントロール性、ダイレクト感といったドライバビリティの精度向上が徹底された。

フロント床下ブレースを追加。リヤ床下ブレースの構造を強化している。
【ボディ・サスペンションの主要な新採用・変更点】
・KW製サスペンション(GR Supra GT4が採用)
・前後スタビライザーを強化
・フロントロアアーム 強化ゴムブッシュ
・フロントコントロールアーム ピロボールジョイント
・リヤサブフレーム アルミリジッドマウント化(GR Supra GT4と同じ)
・フロントカウルブレース強化
・フロント床下ブレース追加
・リヤ床下ブレースの構造を強化
・強化ラゲージクロスバー
・EPS制御 最適化
・前後のキャンバー角を見直し
さらにbrembo製19インチブレーキや高μブレーキパッド、フローティング構造のドリルドディスクだけでなく、制動時の圧力伝達の損失低減まで狙ったステンレスメッシュのブレーキホースが、本気モードでの優れた制動性能を支えてくれる。
スタンダードよりも10mm拡幅したハイグリップタイヤ「MICHELIN PILOT SPORT CUP 2」(リアは20インチ)も、限界性能の引き上げに貢献しているはずだ。
この充実した中身で1500万円は・・・もしかすると安い!?
特別仕様車 スープラ “A90 Final Edition”は、日本と欧州市場に投入。日本向けは150台で、抽選による販売となる。受付期間は3月21日から4月13日までで、当選発表は5月9日を予定しているという。

ステアリングホイール、ドアトリム、センターコンソールニーパッド、センターアームレスト、シフトノブ・ブーツ、インストルメントパネル中央部の表皮にアルカンターラ素材を使用して上質感を高めている。
気になる価格は1500万円と、スタンダードのほぼ2倍に迫る。それでも伝説的名車の集大成にふさわしい、細部にわたる仕様向上がもたらすであろう圧巻の完成度を想像してみるにつけ、それがけっして法外なプライスタッグとは思えなくなってくるから不思議だ。
【特別仕様車 スープラ “A90 Final Edition”(プロトタイプ 社内測定値)主要諸元】
●ディメンジョン
全長:4380mm×全幅:1865mm×全高:1275mm
ホイールベース:2470mm
トレッド前:1595mm/後:1585mm
乗車定員:2名
車両重量:1528kg
●パワートレーン
エンジン種類・型式:直列6気筒DOHCターボ
ボア×ストローク:82.0×94.6mm
排気量:2.997L
最高出力:324kW(441ps)/6000rpm
最大トルク:571Nm/4500rpm
トランスミッション:6速MT
燃料タンク容量:52L
●シャシ
リア差動装置:アクティブディファレンシャル
サスペンション前:マクファーソンストラット/後:マルチリンク
ブレーキ前:brembo製19インチアルミ4ポット対向キャリパー+395㎜径フローティングドリルドディスク/後:フローティングキャリパー +345mm径フローティングドリルドディスク
ホイール前:19インチ鍛造/後:リヤ:20インチ鍛造
タイヤ前:265/35Z1R19・後:285/30ZR20(MICHELIN PILOT SPORT CUP 2)
●車両価格:1500万円(税込)